東洋エンジニアリング(株)の決算情報

東洋エンジニアリング株式会社の主な事業セグメントは、EPC（設計・調達・建設）事業の単一セグメントです。主に石油化学、石油・ガス、発電・交通システム、化学・肥料、医薬・環境・産業施設などのプラント建設を手がけています。

当第3四半期連結累計期間の業績は、完成工事高が2,055億円（前年同期比8.6%増）と増収となりました。一方、利益面では営業利益20億円（同62.7%減）、経常利益43億円（同14.5%減）、親会社株主に帰属する四半期純利益23億円（同25.4%減）と減益となりました。増収の主な要因は、国内外の複数プロジェクトの進捗によるものです。減益の主な要因は明記されていませんが、販売費及び一般管理費の増加が影響している可能性があります。

当第3四半期連結会計期間末の総資産は2,907億円（前期末比47億円増）、負債は2,275億円（同56億円増）、純資産は632億円（同9億円減）となりました。主な変動要因として、資産では有形固定資産の増加、負債では長期借入金の増加が挙げられます。自己資本比率は21.7%（前期末比0.7ポイント減）となっています。

キャッシュ・フローの詳細な記載はありませんが、現金預金が前期末の1,198億円から864億円に減少しています。一方で、受取手形・完成工事未収入金等が820億円から1,151億円に増加しており、営業活動によるキャッシュ・フローにマイナスの影響を与えた可能性があります。また、長期借入金の増加から、財務活動によるキャッシュ・フローはプラスだったと推測されます。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高2,700億円（前期比3.5%増）、営業利益50億円（同25.5%減）、経常利益75億円（同7.2%増）、親会社株主に帰属する当期純利益60億円（同38.9%減）を見込んでいます。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期に利益の改善を見込んでいるようです。

2025年3月期の1株当たり配当金予想は、前期の12円から25円に増配する予定です。これは普通株式とA種優先株式の両方に適用されます。配当性向や総額については明記されていません。