2025年2月期 決算短信の要約
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ローツェ株式会社の2025年2月期決算は、中国向け販売の増加により売上高が1,244.06億円(前期比33.4％増)と大幅に伸長し、営業利益も320.24億円(同32.7％増)と大きく増加しました。自己資本比率は62.8％に上昇し、財務体質も強化されています。今後も半導体市場の成長を背景に、さらなる業績拡大が期待されます。
主な事業セグメント
ローツェ株式会社の主な事業セグメントは、「半導体・FPD関連装置事業」と「ライフサイエンス事業」です。半導体・FPD関連装置事業では半導体業界や液晶業界向けの無塵化対応搬送装置を、ライフサイエンス事業では創薬業界向けの細胞培養装置を開発・製造・販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の経営成績は、売上高が1,244.06億円(前期比33.4％増)と大幅に増加しました。これは主に中国向け販売の増加によるものです。利益面では、営業利益320.24億円(前期比32.7％増)、経常利益354.54億円(前期比30.9％増)、親会社株主に帰属する当期純利益236.34億円(前期比20.7％増)と、いずれも大幅な増益となりました。半導体・FPD関連装置事業の売上高は1,233.31億円(前期比34.0％増)、セグメント利益は329.52億円(前期比33.9％増)と好調でした。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比20.2％増の1,877.38億円となりました。主な要因は、現金及び預金の増加250.39億円とのれんの増加73.22億円です。負債は4.3％増の590.21億円、純資産は29.3％増の1,287.17億円となりました。自己資本比率は前期末の59.1％から62.8％に上昇し、財務体質が強化されています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは367.91億円の収入(前期比136.7％増)となり、大幅に改善しました。主な要因は税金等調整前当期純利益325.6億円と棚卸資産の減少93.34億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは64.55億円の支出(前期比9.3％増)、財務活動によるキャッシュ・フローは91.6億円の支出(前期比1056.6％増)となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比61.6％増の613.3億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年2月期の連結業績予想は、売上高1,281.9億円(前期比3.0％増)、営業利益303.45億円(同5.2％減)、経常利益306.18億円(同13.6％減)、親会社株主に帰属する当期純利益234.99億円(同0.6％減)を見込んでいます。半導体市場は生成AIの普及や各国の振興施策により堅調な成長が予想されますが、一部で電気自動車市場の成長鈍化が見られます。
株主還元
当期(2025年2月期)の配当金は、直近予想の1株当たり16円から1円増配の17円に引き上げられました。次期(2026年2月期)の配当金も17円を予定しており、安定配当の維持が示されています。
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