2025年３月期 決算短信の要約
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株式会社北川鉄工所の2025年3月期決算は、売上高が減少したものの、産業機械事業と半導体関連事業の収益性向上により営業利益は増加しました。自己資本比率も改善し、財務体質の強化が進んでいます。次期は増収減益予想ですが、長期経営計画に基づき事業構造の転換を進めています。
主な事業セグメント
キタガワ グローバル ハンド カンパニー（工作機器事業）、キタガワ サン テック カンパニー（産業機械事業）、キタガワ マテリアル テクノロジー カンパニー（金属素形材事業）、半導体関連事業の4つの事業セグメントで構成されています。工作機械、建設機械、自動車部品、半導体製造装置などの製造販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
売上高は前期比7.0%減の572.8億円となりました。一方、営業利益は前期比11.4%増の18.72億円に改善しました。これは産業機械事業と半導体関連事業の収益性向上が寄与しています。経常利益は23.15億円（前期比3.9%減）、親会社株主に帰属する当期純利益は12.46億円（前期比1.6%減）となりました。金属素形材事業のタイ工場閉鎖の影響で売上高は減少しましたが、産業機械事業の収益性改善により営業利益は増加しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比18.57億円増の820億円となりました。負債は前期末比1.49億円増の402.6億円、純資産は前期末比17.07億円増の417.39億円となりました。自己資本比率は50.9%と前期末から1.0ポイント改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは61.52億円の収入となり、前期比26.1%増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは27.28億円の支出で、前期比11.4%減少しました。財務活動によるキャッシュ・フローは28.35億円の支出となりました。現金及び現金同等物の期末残高は前期末比8.41億円増の112.08億円となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の連結業績予想は、売上高583億円（前期比1.8%増）、営業利益17億円（同9.2%減）、経常利益18億円（同22.3%減）、親会社株主に帰属する当期純利益24億円（同92.5%増）を見込んでいます。半導体関連事業の大型案件完了による減収を他事業でカバーする計画です。
株主還元
当期の年間配当金は1株当たり50円（前期40円）となりました。次期の配当予想は中間35円、期末43円の年間78円を予定しています。配当性向は当期37.0%、次期予想30.0%となっています。
注意事項
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