日立建機(株)の決算情報

日立建機株式会社の主な事業セグメントは、建設機械ビジネスとスペシャライズド・パーツ・サービスビジネスの2つです。建設機械ビジネスは油圧ショベルなどの製造・販売と関連部品サービスを提供し、スペシャライズド・パーツ・サービスビジネスはマイニング設備・機械のアフターセールス部品サービスを行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上収益が前年比2.5%減の1兆3,712億円、調整後営業利益が13.7%減の1,449億円となりました。北米や欧州での需要減少が影響し減収減益となりましたが、部品サービス事業は堅調に推移しました。親会社株主に帰属する当期利益は12.7%減の814億円でした。一方、営業キャッシュ・フローとフリー・キャッシュ・フローは前年比で増加しています。

資産合計は前期末比2.4%減の1兆7,910億円となりました。流動資産が7.1%減少し、非流動資産が4.2%増加しています。負債合計は8.6%減の9,330億円、資本合計は5.3%増の8,579億円となりました。親会社株主持分比率は45.2%と、前期末の41.6%から改善しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは1,439億円の収入となり、前期比で708億円増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは528億円の支出で、137億円増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは853億円の支出となり、764億円増加しています。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は1,471億円となりました。

2026年3月期の連結業績予想では、売上収益は前期比0.3%増の1兆3,750億円、調整後営業利益は4.1%増の1,510億円を見込んでいます。親会社株主に帰属する当期利益は1.9%増の830億円を予想しています。厳しい事業環境が続く中、原価低減や販売価格引き上げ、堅調な部品サービス事業により、若干の増収増益を見込んでいます。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり175円（中間65円、期末110円）となりました。2026年3月期も同額の年間175円（中間75円、期末100円）を予定しています。配当性向は45.7%から44.9%へと若干低下する見込みです。