2025年3月期 決算短信の要約
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株式会社ディスコの2025年3月期決算は、売上高3,933億1,300万円（前期比27.9%増）、営業利益1,668億3,400万円（同37.3%増）と過去最高を更新しました。高付加価値製品の増加や為替影響によりGP率が上昇し、営業利益率は42.4%に達しています。自己資本比率75.1%と財務基盤も強固で、今後の半導体市場拡大に向けた設備投資も積極的に行っています。
主な事業セグメント
株式会社ディスコは、半導体・電子部品製造用の精密加工装置および精密加工ツールを主力製品とする企業です。スマートフォンやPC、EV向けパワー半導体、生成AI関連の高性能半導体など、幅広い用途に対応する製品を提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が3,933億1,300万円（前期比27.9%増）、営業利益が1,668億3,400万円（同37.3%増）、経常利益が1,689億4,300万円（同38.0%増）、親会社株主に帰属する当期純利益が1,238億9,100万円（同47.1%増）と、全ての項目で過去最高を更新しました。特に、高付加価値製品の増加や為替影響によりGP率が上昇し、営業利益率は42.4%に達しました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比17.6%増の6,540億8,700万円となりました。主に現金及び預金、棚卸資産の増加、研究開発用の土地建物等への設備投資による有形固定資産の増加が要因です。負債は前期末比7.9%増の1,613億8,300万円、純資産は前期末比21.2%増の4,927億300万円となりました。自己資本比率は75.1%（前期末比2.2ポイント上昇）と高水準を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは1,203億6,400万円の収入（前期比23.4%増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは680億200万円の支出（前期比314.6%増）で、主に研究開発用の土地建物などの有形固定資産取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは381億5,000万円の支出（前期比23.3%増）となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は2,291億6,700万円（前期末比136億8,000万円増）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期第1四半期の出荷額は1,020億円と予想されています（想定為替レート1USドル135円）。半導体・電子部品業界の需要変動が激しいため、業績予想は1四半期先までの開示としています。また、中長期的には生成AIや次世代通信技術の普及、自動運転技術の進展、カーボンニュートラルへのニーズなどにより、半導体・電子部品市場の拡大が見込まれています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり413円（前期比106円増）となり、配当性向は36.1%となる見込みです。2026年3月期の配当予想額は現時点で未定とされています。
注意事項
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