(株)赤阪鐵工所の決算情報

株式会社赤阪鐵工所の主な事業セグメントは、舶用内燃機関及び部分品の設計・製造・修理・販売及びその関連事業を主体とした単一セグメントです。主に内航海運向けの船舶用エンジンを製造しています。

当事業年度の業績は、内燃機関等の売上は減少したものの、円安に伴い海外船主からの部分品・修理工事等の売上が増加しました。売上高は78億4,500万円（前期比1.1％減）となりました。利益面では、部分品販売の好調により原価率が改善し、営業利益1,900万円（前期は1,200万円の損失）、経常利益5,800万円（前期比85.8％増）、当期純利益3,800万円（前期比1.8％増）となりました。

当事業年度末の総資産は140億3,500万円（前期比1.5％増）となりました。主な変化は、現金及び預金の減少による流動資産の減少（1億8,600万円減）と、有形固定資産の増加等による固定資産の増加（3億9,000万円増）です。負債は50億7,500万円（前期比4.4％増）となり、主に固定負債が3億2,700万円増加しました。純資産は89億5,900万円（前期比0.1％減）となりました。自己資本比率は63.8％です。

営業活動によるキャッシュ・フローは5億3,200万円の支出（前期は2億8,000万円の獲得）となりました。主な要因は、棚卸資産の増加（3億4,000万円）と売上債権の増加（3億700万円）です。投資活動によるキャッシュ・フローは3億700万円の支出（前期は7億3,500万円の支出）で、主に固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは3,700万円の獲得（前期は1億5,400万円の支出）となりました。

来期の見通しについては、主機関の引合いは増加傾向にありますが、資機材高騰分を主機関の売価に転嫁することが難しい状況が続くと予測されています。部分品・修理工事の売上拡大や海外への販路拡大、生産設備の稼働率向上による鋳物製品や機械加工品、受託製造機関の売上拡大に注力する方針です。来期の業績予想は、売上高81億円（前期比3.3％増）、営業利益1,000万円（前期比47.4％減）、経常利益1億円（前期比72.4％増）、当期純利益7,000万円（前期比84.2％増）を計画しています。

当事業年度の配当金は1株当たり30円（前期と同額）、配当金総額は4,000万円となりました。来期の配当予想については、現時点では未定としています。