2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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アドバネクスの第3四半期決算は、売上高210億8,900万円（前年同期比5.8%増）、営業利益5億2,600万円（同119.6%増）と増収増益となりました。OA機器向けの好調や米州での医療向け生産増加が寄与しましたが、為替変動の影響で経常損失2億2,400万円、四半期純損失3億3,500万円を計上しています。通期予想は増収増益を見込むものの、為替リスクを考慮し最終損益は赤字予想となっています。
主な事業セグメント
アドバネクスは、自動車、医療、OA、航空機向けに精密ばねなどの金属加工部品を製造・販売しています。日本、米州、欧州、アジアの12か国に事業を展開しており、主要セグメントは日本、米州、欧州、アジアです。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比5.8%増の210億8,900万円、営業利益は119.6%増の5億2,600万円となりました。自動車向けが伸び悩んだものの、OA機器向けが好調でした。一方、為替変動の影響で6億2,900万円の為替差損が発生し、経常損失2億2,400万円、親会社株主に帰属する四半期純損失3億3,500万円を計上しました。セグメント別では、日本とアジアが増収増益、米州が増収で黒字化、欧州が増収ながら赤字転落となっています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比6.1%増の301億9,900万円となりました。主な増加要因は、現金及び預金の3億6,400万円増、受取手形及び売掛金の4億7,300万円増、棚卸資産の3億8,400万円増です。負債は前期末比5.9%増の213億5,700万円となり、主に借入金が19億2,700万円増加しました。純資産は前期末比6.7%増の88億4,200万円となり、為替換算調整勘定が10億2,900万円増加しました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末比3億6,400万円増加し55億9,000万円となっています。また、借入金が19億2,700万円増加しており、資金調達が行われたことがうかがえます。設備投資については、有形固定資産が前期末比2億7,800万円増加しています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
通期の連結業績予想は、売上高が前期比1.7%増の270億円、営業利益が64.0%増の6億円と増収増益を見込んでいます。一方、為替変動の影響を考慮し、経常損失1億円、親会社株主に帰属する当期純損失5億円を予想しています。直近の業績予想から修正が行われており、為替リスクの影響が大きくなっていることがうかがえます。
株主還元
配当金については、前期は1株当たり20円の期末配当が実施されました。当期の配当予想も1株当たり20円の期末配当を予定しており、前期と同水準の株主還元を維持する方針です。
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