2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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ニッパツの2025年3月期第3四半期決算は、売上高5,926.73億円（前年同期比5.4％増）、営業利益352.38億円（同99.1％増）と増収増益となりました。特にDDS事業が好調で、データセンター向け高容量HDDの需要回復により大幅な増益を達成しています。一方、シート事業は減収減益となりましたが、全体としては堅調な業績を維持しています。
主な事業セグメント
ニッパツ（日本発条株式会社）の主な事業セグメントは、懸架ばね事業、シート事業、精密部品事業、DDS（ディスクドライブサスペンション）事業、産業機器ほか事業です。自動車関連市場と情報通信関連市場が主要な事業分野となっています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は5,926.73億円（前年同期比5.4％増）、営業利益は352.38億円（同99.1％増）、経常利益は395.41億円（同39.1％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は298.63億円（同42.3％増）となりました。DDS事業が大幅に伸長し、データセンター向け高容量HDDの需要回復によりHDD用サスペンション需要が急増しました。一方、シート事業は北米の品種構成差やタイでの減産影響により減収減益となりました。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比2.3％増の7,060.85億円となりました。主な要因は、為替レートの変動による在外子会社の資産の円換算額の増加や設備投資による有形固定資産の増加です。負債は同7.6％増の2,903.41億円、純資産は同1.1％減の4,157.43億円となりました。自己資本比率は56.7％と、前連結会計年度末の58.7％から2ポイント低下しています。
キャッシュフローの変化
営業活動、投資活動、財務活動によるキャッシュフローの詳細な数値は記載されていませんが、設備投資による有形固定資産の増加や長期借入金の増加が見られます。また、自己株式の取得による純資産の減少も確認されます。これらの動きから、投資活動によるキャッシュアウトフローと財務活動によるキャッシュインフローが増加していると推測されます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高8,000億円（前期比4.3％増）、営業利益500億円（同44.3％増）、経常利益550億円（同15.0％増）、親会社株主に帰属する当期純利益450億円（同14.8％増）を見込んでいます。各事業セグメントの予想も示されており、特にDDS事業の営業利益が265億円と大幅な増益を見込んでいます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金予想は63円（前期実績42円）となっています。第2四半期末配当は30円、期末配当予想は33円です。配当総額の具体的な金額は記載されていませんが、1株当たり配当金の増加が予定されています。
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