東プレ(株)の決算情報

東プレ株式会社の主な事業セグメントは、プレス関連製品事業と定温物流関連事業です。プレス関連製品事業では自動車用プレス部品や事務機器用部品、プレス用金型の製造販売を行っています。定温物流関連事業では冷凍コンテナや冷凍装置、定温物流センター等の製造販売を行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.3%増の3,735億6,800万円、営業利益が27.9%増の286億4,800万円となりました。一方、経常利益は為替変動の影響により27.6%減の273億7,800万円、親会社株主に帰属する当期純利益は17.3%減の141億4,300万円となりました。プレス関連製品事業は北米とインドで増収、定温物流関連事業は主要取引先のシャーシ搬入状況改善により増収増益となりました。

資産合計は前期末比1.5%増の3,710億8,600万円となりました。流動資産は有価証券の増加などにより3.2%増加し、固定資産は有形固定資産の増加などにより0.1%増加しました。負債合計は0.7%減少し1,478億2,900万円となりました。純資産は利益剰余金の増加などにより3.0%増加し2,232億5,700万円となりました。自己資本比率は59.2%と前期末から0.9ポイント上昇しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは522億4,600万円の増加となり、前期比34.8%増加しました。主な増加要因は税金等調整前当期純利益215億9,100万円、減価償却費251億7,500万円です。投資活動によるキャッシュ・フローは445億4,600万円の減少となり、主に有形固定資産の取得による支出328億300万円によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは44億1,200万円の減少となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高3,650億円（前期比2.3%減）、営業利益220億円（同23.2%減）、経常利益190億円（同30.6%減）、親会社株主に帰属する当期純利益120億円（同15.2%減）を見込んでいます。プレス関連製品事業では自動車業界の再編加速や外部環境の不確実性の高まりを予想し、定温物流関連事業では堅調な推移を見込んでいます。

当期の年間配当金は1株当たり85円（前期比30円増）となりました。次期の配当予想は年間80円（当期比5円減）を予定しています。当期の配当性向は30.6%、純資産配当率は2.0%となりました。