(株)フジマックの決算情報

株式会社フジマックは、業務用厨房機器の製造・販売及び保守修理を主な事業としています。厨房レイアウトのコンサルティングから、厨房機器の開発・製造・販売・施工・保守まで一貫した体制を構築しています。

2025年12月期第1四半期の連結業績は、売上高が118億4千100万円（前年同期比4.2％減）、経常利益が10億2千500万円（同6.7％減）となりました。一方、親会社株主に帰属する四半期純利益は7億500万円（同9.9％増）と増益を達成しました。 売上高と経常利益の減少は、厳しい経営環境が影響していると考えられます。しかし、親会社株主に帰属する四半期純利益の増加は、経費削減や収益体質の強化が奏功した可能性があります。インバウンド需要の拡大や省人化ニーズの高まりによる省人対応厨房機器の需要が好調だったことも、業績を下支えしたと推測されます。

当第1四半期連結会計期間末の総資産は445億7千300万円（前連結会計年度末比2.1％減）となりました。主な変動として、現金及び預金が27億4千700万円減少し、受取手形及び売掛金が15億3千800万円増加しています。 負債は200億9千400万円（同4.8％減）となり、未払法人税等が4億1千500万円減少しています。純資産は244億7千900万円（同0.3％増）と微増しました。自己資本比率は54.7％と、前連結会計年度末の53.5％から1.2ポイント上昇しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金の減少（27億4千700万円減）が顕著です。一方で、受取手形及び売掛金の増加（15億3千800万円増）がみられ、売上債権の回収が遅れている可能性があります。 設備投資については、有形固定資産の微増（300万円増）から、大規模な投資は行われていないと推測されます。減価償却費は2億1千万円で、前年同期（2億1千700万円）とほぼ同水準となっています。

2025年12月期の連結業績予想について、2025年2月14日に公表された予想から修正は行われていません。 通期の予想は、売上高460億円（前期比0.8％増）、営業利益32億2千万円（同1.3％増）、経常利益34億5千万円（同1.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益23億円（同1.5％増）となっています。 第2四半期累計期間の予想は、売上高230億円（前年同期比0.6％増）、営業利益15億円（同2.3％増）、経常利益16億4千万円（同1.7％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益10億2千万円（同2.7％増）です。

2025年12月期の配当予想は、中間配当20円、期末配当20円の年間40円となっています。これは前期の実績（中間配当15円、期末配当25円の年間40円）と同額であり、配当金額の変更はありません。