2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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株式会社大谷工業の2025年3月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比0.1%増の59.8億円とほぼ横ばいながら、営業利益は37.5%増の4.62億円と大幅に改善しました。電力通信部門が好調で、材料費や光熱費等のコスト上昇に対する価格交渉が奏功したことが増益の主因と考えられます。一方、通期予想は減収減益を見込んでおり、第4四半期の業績動向に注意が必要です。
主な事業セグメント
株式会社大谷工業は、電力通信部門と建材部門の2つの主要セグメントで事業を展開しています。電力通信部門では架線金物や鉄塔・鉄構を、建材部門ではスタッドや免震製品を主に取り扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期累計期間の売上高は59.8億円と前年同期比0.1%増とほぼ横ばいでした。一方、利益面では大幅な改善が見られ、営業利益は4.62億円（前年同期比37.5%増）、経常利益は4.66億円（同36.5%増）、四半期純利益は3.35億円（同30.8%増）となりました。電力通信部門の売上高は35.82億円（同3.9%増）、建材部門は23.98億円（同5.2%減）でした。
貸借対照表の変化
総資産は前事業年度末比3.2%増の74.17億円となりました。主な変動として、現金及び預金が2.12億円増加、棚卸資産が1.77億円増加、有形及び無形固定資産が2.22億円増加した一方、売上債権が3.66億円減少しました。負債は2.4%減の33.78億円、純資産は8.4%増の40.39億円となり、自己資本比率は54.5%に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは6.17億円の収入（前年同期比3.4億円増）となりました。主な要因は税引前四半期純利益4.66億円、売上債権の減少3.66億円などです。投資活動によるキャッシュ・フローは3.56億円の支出（同3.01億円増）で、主に有形及び無形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは4,900万円の支出（前年同期は4.76億円の収入）となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期業績予想は、売上高77億円（前期比2.7%減）、営業利益3.8億円（同9.6%減）、経常利益3.8億円（同10.8%減）、当期純利益2.7億円（同19.3%減）と減収減益を見込んでいます。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期での業績低下を予想していることが伺えます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は前期と同額の1株当たり30円を予定しています。第2四半期末の配当は実施せず、期末配当のみとなる見込みです。
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