日本製罐(株)の決算情報

日本製罐株式会社の主な事業セグメントは、金属缶製造販売事業と不動産賃貸事業です。金属缶製造販売事業では18L缶や美術缶などを製造・販売し、不動産賃貸事業では建物や土地の賃貸を行っています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が112.59億円（前年比8.1%減）、営業損失5.4億円（前年は2.56億円の利益）、経常損失4.76億円（前年は3.23億円の利益）、親会社株主に帰属する当期純損失3.35億円（前年は2.71億円の利益）となりました。18L缶の売上高は12.6%増加しましたが、美術缶は新規生産設備の遅れなどにより46.2%減少しています。

総資産は前期末比14.7%減の129.66億円となりました。流動資産は7.6%減の70.84億円、固定資産は22.0%減の58.82億円です。負債合計は12.2%減の79.46億円、純資産は18.4%減の50.19億円となりました。自己資本比率は31.4%（前期末34.2%）に低下しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは8.96億円の収入（前年比131.6%増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは6.4億円の収入（前年は6.8億円の支出）、財務活動によるキャッシュ・フローは2.77億円の支出（前年は2.69億円の収入）となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比12.59億円増加し、18.96億円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高123.72億円（前期比9.9%増）、営業利益1.34億円、経常利益1.65億円、親会社株主に帰属する当期純利益1.22億円を見込んでいます。18リットル缶業界の動向を見据え、抜本的な経営改革（千葉工場閉鎖、人員合理化、減損、新製品開発等）を実行し、中長期的な安定経営を目指す方針です。

2025年3月期の1株当たり配当金は20円（前期70円）、配当金総額は2,600万円（前期9,400万円）となりました。2026年3月期の1株当たり配当金予想は30円です。