全保連(株)の決算情報

全保連株式会社は、家賃債務保証事業を主な事業セグメントとしています。賃貸住宅市場において、賃借人の家賃支払いを保証するサービスを提供しています。

当第３四半期累計期間の経営成績は、売上高191.82億円（前年同期比4.9%増）、営業利益20.06億円（同7.7%増）、経常利益19.91億円（同9.1%増）、四半期純利益13.71億円（同9.5%増）と増収増益となりました。AIを活用した審査の高度化により、早期入金控除後30日期間代位弁済率は0.46%（前年度から0.13pt改善）、代位弁済回収率は96.3%（同0.7pt改善）と、信用コストの削減に成功しています。

総資産は216.53億円（前期末比0.6%減）となりました。主な変動として、現金及び預金が19.56億円増加、求償債権が18.48億円増加した一方、貸倒引当金が37.03億円増加しました。負債は147.46億円（同13.4%減）となり、前受金が7.35億円減少しました。純資産は69.06億円（同45.1%増）となり、新株予約権の権利行使等により資本金と資本剰余金がそれぞれ7.08億円、7.12億円増加しました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末比19.56億円増加し71.59億円となっています。営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益13.71億円の計上や減価償却費7.73億円などにより増加したと推測されます。投資活動や財務活動の詳細は不明ですが、全体として現金及び預金が大幅に増加しています。

2025年3月期の通期業績予想は、売上高260.21億円（前期比6.2%増）、営業利益24.03億円（同8.0%増）、経常利益23.72億円（同8.4%増）、当期純利益16.23億円（同5.5%増）と増収増益を見込んでいます。第3四半期累計期間の実績は、売上高で通期予想の73.7%、営業利益で83.5%の進捗となっており、概ね計画通りに推移していると考えられます。

2025年3月期の1株当たり配当金は、期末30円（年間30円）を予定しています。前期の1株当たり配当金も期末30円（年間30円）であり、配当予想に変更はありません。