古河電気工業(株)の決算情報

古河電気工業株式会社の主な事業セグメントは、インフラ、電装エレクトロニクス、機能製品、サービス・開発等です。インフラ事業では情報通信ソリューションやエネルギーインフラ、電装エレクトロニクス事業では自動車部品や電装エレクトロニクス材料を扱っています。

当第３四半期連結累計期間の業績は、全般的な需要回復基調のもと、売上高は8,820億円（前年同期比15.3％増）、営業利益は314億円（前年同期比320億円改善）と増収増益となりました。経常利益は361億円（前年同期比391億円改善）、親会社株主に帰属する四半期純利益は164億円（前年同期比229億円改善）となりました。特に電装エレクトロニクス事業と機能製品事業が好調で、それぞれ221億円、121億円の営業利益を計上しています。

当第３四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末比2.7％増の1兆118億円となりました。主な増加要因は、受取手形、売掛金及び契約資産の159億円増、棚卸資産の176億円増です。負債は前期末比4.1％増の6,522億円、純資産は前期末比0.4％増の3,596億円となりました。自己資本比率は前期末から0.9ポイント低下し32.4％となっています。

キャッシュフローの詳細な記載はありませんが、営業活動によるキャッシュフローは製品補償引当金の増加などにより改善が見込まれます。投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出が継続していると推測されます。財務活動によるキャッシュフローは、借入金やコマーシャル・ペーパーの増加により、プラスとなっている可能性があります。

2025年3月期の通期連結業績予想が上方修正されました。売上高は1兆1,900億円（前期比12.6％増）、営業利益は420億円（前期比276.0％増）、経常利益は460億円（前期比348.0％増）、親会社株主に帰属する当期純利益は300億円（前期比360.9％増）を見込んでいます。自動車部品事業の環境改善やエネルギーインフラ事業の売上増加が主な要因です。

2025年3月期の期末配当金予想を1株当たり90円から120円に30円増配修正しました。これにより、年間配当金は120円となる見込みです。