2025年３月期 決算短信の要約
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日本精鉱株式会社の2025年3月期連結業績は、アンチモン事業の好調により大幅に改善しました。売上高は61.5%増の251.79億円、営業利益は433.4%増の35.98億円となり、過去最高益を達成しました。ROEは23%に上昇し、中期経営計画の目標を超過達成しています。今後は原料調達の多様化や高付加価値製品の開発に注力し、さらなる成長を目指す方針です。
主な事業セグメント
日本精鉱株式会社の主な事業セグメントは、アンチモン事業と金属粉末事業です。アンチモン事業では難燃助剤や重合触媒用のアンチモン化合物を製造・販売し、金属粉末事業では電子部品用の非鉄金属微粉や粉末冶金用の粉末を製造・販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は大幅に改善しました。売上高は前年比61.5%増の251.79億円、営業利益は433.4%増の35.98億円、経常利益は400.0%増の35.31億円、親会社株主に帰属する当期純利益は388.5%増の24.56億円となりました。特にアンチモン事業が好調で、販売価格の上昇により売上高が91.0%増加し、セグメント利益は951.3%増加しました。金属粉末事業も堅調に推移し、売上高28.2%増、セグメント利益49.0%増となりました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前年比31.9%増の209.37億円となりました。流動資産が54.3%増加し、特に受取手形及び売掛金が78.2%増、商品及び製品が99.8%増、原材料及び貯蔵品が146.5%増加しました。負債合計は45.9%増加し、特に短期借入金が87.8%増、支払手形及び買掛金が81.5%増加しました。純資産は23.0%増加し、自己資本比率は57.0%となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは9.19億円の支出となりました。これは主に税金等調整前当期純利益35.3億円や減価償却費6.71億円があった一方で、棚卸資産の増加37.77億円や売上債権の増加22.4億円があったためです。投資活動によるキャッシュ・フローは6.28億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは6.45億円の収入となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高349億円（前期比38.6%増）、営業利益33.8億円（同6.1%減）、経常利益32.9億円（同6.8%減）、親会社株主に帰属する当期純利益22.5億円（同8.4%減）を見込んでいます。売上高は引き続き増加を予想していますが、利益面では若干の減少を見込んでいます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり200円（中間60円、期末140円）となり、前期の80円から大幅に増加しました。2026年3月期の配当予想は年間240円とさらなる増配を計画しています。配当性向は2025年3月期が19.9%、2026年3月期予想が26.1%となっています。
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