ＤＯＷＡホールディングス(株)の決算情報

ＤＯＷＡホールディングス株式会社の主な事業セグメントは、環境・リサイクル、製錬、電子材料、金属加工、熱処理の5つです。これらのセグメントを通じて、資源リサイクル、金属製錬、電子材料製造、金属加工、熱処理サービスなど幅広い事業を展開しています。

当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比6.2％減の5,172.52億円となりました。一方、営業利益は13.2％増の256.35億円、経常利益は4.2％増の345.19億円と増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は1.0％減の237.92億円でした。自動車関連製品の受注減少がありましたが、情報通信関連製品の販売は堅調でした。また、円安や金属価格上昇が業績に寄与しました。

総資産は前連結会計年度末比7.0％増の6,768.65億円となりました。主な変動は、棚卸資産の592.99億円増加、現金及び預金の329.66億円減少です。負債は10.5％増加し、借入地金が242.25億円、コマーシャル・ペーパーが200億円増加しました。純資産は4.8％増の4,072.98億円となり、自己資本比率は1.3ポイント低下し57.6％となりました。

キャッシュフロー計算書の詳細な記載はありませんが、現金及び預金が前連結会計年度末から329.66億円減少し420.99億円となっています。一方で、棚卸資産が592.99億円増加し、借入地金が242.25億円増加するなど、運転資金の増加が見られます。設備投資などの投資活動や配当金の支払いなどの財務活動の詳細は不明ですが、全体としてキャッシュポジションは減少しています。

2025年3月期通期の業績予想は、2024年11月11日に公表した見通しから変更はありません。売上高7,000億円（前期比2.4％減）、営業利益320億円（同6.7％増）、経常利益420億円（同6.1％減）、親会社株主に帰属する当期純利益300億円（同7.7％増）を見込んでいます。第3四半期までの実績を踏まえ、通期予想は据え置かれています。

年間配当予想を1株当たり130円から20円増配し、150円に修正しました。これは連結配当性向30％（年間）を目安としています。前期の実績配当額は130円でしたので、20円の増配となる予定です。