三菱マテリアル(株)の決算情報

三菱マテリアル株式会社の主な事業セグメントは、金属事業、高機能製品、加工事業、再生可能エネルギー事業です。金属事業では銅や金の生産、高機能製品では銅加工や電子材料、加工事業では超硬製品の製造を行っています。

当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1兆4,836億9,500万円（前年同期比37.2％増）、営業利益が322億9,600万円（同109.6％増）と大幅に増加しました。経常利益は568億4,700万円（同30.2％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は491億7,300万円（同99.9％増）となりました。金属事業や再生可能エネルギー事業の業績が好調で、為替の円安基調や銅価格の上昇も寄与しました。一方、自動車関連需要の低迷が見られました。

総資産は2兆4,379億円（前期末比2,703億円増）となりました。主な要因は棚卸資産と貸付け金地金の増加です。負債は1兆7,281億円（同2,461億円増）で、預り金地金と有利子負債が増加しました。自己資本比率は28.3％（前期末30.2％）に低下しています。

営業活動によるキャッシュ・フローの詳細は記載されていませんが、貸付け金地金が1,045億2,600万円増加し、預り金地金が1,254億4,100万円増加しています。投資活動では、H.C.Starck Holding社の株式取得が行われました。財務活動では、コマーシャル・ペーパーが600億円増加しています。

2025年3月期通期の連結業績予想が修正されました。売上高は1兆9,800億円（前回予想比1.5％増）に上方修正されましたが、営業利益は400億円（同2.4％減）、経常利益は590億円（同6.3％減）、親会社株主に帰属する当期純利益は370億円（同17.8％減）と下方修正されました。自動車向け製品の低調な販売や特別損失の計上が影響しています。

2025年3月期の年間配当金予想は1株当たり100円（中間配当50円、期末配当50円）で、前期実績の94円から増配が予定されています。配当予想の修正はありません。