2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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日亜鋼業の2025年3月期第3四半期決算は、売上高が微減となる中で、営業利益16.6%増、経常利益18.0%増と増益を達成しました。販売価格改善や在庫評価差等が寄与し、諸コスト上昇や販売数量減少を吸収しています。通期予想に対しても順調に推移しており、高い自己資本比率70.3%と安定した財務基盤を維持しています。
主な事業セグメント
日亜鋼業株式会社の主な事業セグメントは、普通線材製品、特殊線材製品、鋲螺線材製品、不動産賃貸です。これらの製品は、公共土木、自動車、電力通信、建築など多岐にわたる分野で使用されています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期第3四半期の連結業績は、売上高が256.63億円（前年同期比0.8%減）となりました。一方、営業利益は11.1億円（同16.6%増）、経常利益は16.38億円（同18.0%増）と増益となりました。これは主に販売価格改善や在庫評価差等の増益要因が、諸コスト上昇や販売数量減少等の減益要因を上回ったためです。親会社株主に帰属する四半期純利益は7.48億円（同4.6%減）となりました。
貸借対照表の変化
当第3四半期連結会計期間末の総資産は736.14億円（前期末比0.01%増）となりました。流動資産は364.11億円（同0.3%増）、固定資産は372.03億円（同0.3%減）となっています。負債合計は182.14億円（同0.3%減）、純資産合計は554億円（同0.1%増）となりました。自己資本比率は70.3%と高水準を維持しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、減価償却費は10.28億円（前年同期比2.3%増）となっています。また、現金及び預金は114.3億円（前期末比8.2%減）となっており、短期的な資金繰りに問題はないと考えられます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高365億円（前期比5.8%増）、営業利益17億円（同27.3%増）、経常利益22億円（同3.5%増）、親会社株主に帰属する当期純利益11.5億円（同8.6%減）を見込んでいます。第3四半期までの実績を踏まえると、売上高と利益の目標達成に向けて順調に推移していると考えられます。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、前期と同額の1株当たり10円（中間4円、期末6円）を予定しています。配当性向は41.5%となる見込みです。
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