2025年3月期 第3四半期決算短信の要約
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株式会社日本製鋼所の2025年3月期第3四半期決算は、売上高が微減となる中で、利益面では大幅な増益を達成しました。特に素形材・エンジニアリング事業の収益性改善が顕著で、営業利益は前年同期比51.6%増の170億3,500万円となりました。通期予想も上方修正はないものの、増収増益を見込んでいます。
主な事業セグメント
株式会社日本製鋼所の主な事業セグメントは、産業機械事業と素形材・エンジニアリング事業です。産業機械事業では樹脂製造・加工機械、成形機、防衛関連機器などを扱い、素形材・エンジニアリング事業では素形材製品やエンジニアリングサービスを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が1,727億3,400万円（前年同期比0.7%減）となりましたが、営業利益は170億3,500万円（前年同期比51.6%増）、経常利益は180億5,900万円（前年同期比42.1%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は123億7,800万円（前年同期比38.0%増）と大幅に増加しました。特に素形材・エンジニアリング事業の営業利益が239.8%増と大きく改善し、全体の利益増加に貢献しています。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比2.2%増の3,750億2,200万円となりました。主に建物及び構築物などの固定資産が増加しています。負債は微減の1,875億円、純資産は前連結会計年度末比5.0%増の1,875億2,200万円となりました。自己資本比率は49.5%（前連結会計年度末は48.3%）に改善しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュフローの詳細な記載はありませんが、営業活動によるキャッシュフローは仕掛品の増加などにより減少している可能性があります。投資活動では固定資産の取得による支出が増加していると推測されます。財務活動では配当金の支払いなどがあったと考えられます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高2,700億円（前期比6.9%増）、営業利益220億円（同22.1%増）、経常利益225億円（同12.8%増）、当期純利益160億円（同12.1%増）を見込んでいます。第3四半期までの実績を踏まえても、この予想は変更されていません。
株主還元
2025年3月期の1株当たり配当金は、中間配当38円、期末配当38円の年間76円を予定しています。これは前期の年間59円から大幅に増加しており、株主還元の強化が図られています。
注意事項
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