2025年3月期 第3四半期決算短信の要約
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山陽特殊製鋼の2025年3月期第3四半期決算は、売上高2,470億円（前年同期比8.2%減）、経常利益32億円（同65.0%減）と大幅減収減益となりました。主力の鋼材事業が低迷し、連結子会社OVAKOの業績悪化も影響しています。通期予想も下方修正され、厳しい事業環境が続く見通しです。
主な事業セグメント
山陽特殊製鋼株式会社の主な事業セグメントは、鋼材事業、粉末事業、素形材事業です。鋼材事業が主力で、特殊鋼の製造・販売を行っています。粉末事業では金属粉末製品、素形材事業では特殊鋼製品の製造・販売を行っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比8.2%減の2,470億3,800万円となりました。経常利益は前年同期比65.0%減の31億7,400万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は80.4%減の12億4,000万円と大幅減益となりました。主な要因は、売上数量の減少や連結子会社OVAKOの一過性影響の縮小です。鋼材事業の売上高は8.9%減、営業利益は56.6%減となり、全体業績を押し下げました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比3.5%減の3,848億7,800万円となりました。負債は前期末比6.0%減の1,598億4,200万円、純資産は1.6%減の2,250億3,600万円となりました。D/Eレシオは0.28と前期末の0.23から上昇しています。主な変動要因は、売上債権や棚卸資産の減少、仕入債務や借入金・社債の減少です。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フローの詳細な数値は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは売上債権や棚卸資産の減少により改善した可能性があります。投資活動では設備投資が前年同期比19.7%減の120億円となっています。財務活動では借入金や社債の返済が進み、コマーシャル・ペーパーの発行増加がありました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期通期の業績予想を下方修正しました。売上高は前回予想比1.1%減の3,382億円、経常利益は15.4%減の110億円、親会社株主に帰属する当期純利益は26.3%減の70億円を見込んでいます。主な要因は、OVAKOの業績悪化や需要の回復遅れです。ただし、国内特殊鋼需要は緩やかな回復が期待されています。
株主還元
2025年3月期の期末配当を無配に修正することを決議しました。これは、親会社である日本製鉄株式会社による公開買付けが成立することを条件としています。前期の年間配当は65円でした。
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