北越メタル(株)の決算情報

北越メタル株式会社は、鉄鋼製品の製造加工並びに販売等を主な事業とする「鉄鋼事業」の単一セグメントです。主に建設業界向けに鋼材を供給しています。

当連結会計年度の売上高は287.29億円（前期比9.7％減）となりました。一方、営業利益は6.68億円（前期比26.4％増）、経常利益は7.96億円（前期比21.3％増）、親会社株主に帰属する当期純利益は5.72億円（前期比22.3％増）と増益となりました。 鋼材需要の減少により販売数量は減少しましたが、鉄スクラップ価格の下落と販売価格の維持により、メタルスプレッドが拡大しました。また、各種改善活動の推進や安定操業に努めた結果、利益率が改善しています。

資産合計は266.88億円（前期比7.2％減）となりました。主な要因は、電子記録債権の12.94億円減少と受取手形及び売掛金の6.42億円減少です。 負債合計は88.95億円（前期比24.5％減）となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金の19.84億円減少と短期借入金の5.65億円減少です。 純資産合計は177.93億円（前期比4.9％増）となりました。自己資本比率は66.7％と、前期末から7.7ポイント上昇しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは16.17億円の収入（前期比20.2％減）となりました。主な要因は、売上債権の減少19.37億円、減価償却費10.61億円、税金等調整前当期純利益7.72億円です。 投資活動によるキャッシュ・フローは10.29億円の支出（前期比8.6％減）となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出10.05億円です。 財務活動によるキャッシュ・フローは11.2億円の支出（前期比194.6％増）となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出6.58億円、短期借入金の純減額3億円です。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高260億円（前期比9.5％減）、営業利益5億円（前期比25.2％減）、経常利益6億円（前期比24.7％減）、親会社株主に帰属する当期純利益3.5億円（前期比38.8％減）を見込んでいます。 鋼材需要の大幅な回復は難しい状況が予想されるため、減収減益の見通しとなっています。

当期の年間配当金は1株当たり45円（前期比10円増）となりました。次期の配当予想は年間30円（当期比15円減）となっています。 配当性向は当期30.3％、次期予想33.0％と、安定した水準を維持する方針です。