2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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ニチアス株式会社の2025年3月期第3四半期決算は、売上高1,929億3,300万円（前年同期比4.2％増）、営業利益309億6,300万円（同21.4％増）と増収増益となりました。プラント向け工事・販売と高機能製品部門が好調で、AI向け半導体需要の拡大が業績を牽引しています。通期予想は据え置かれ、引き続き成長が期待されます。
主な事業セグメント
ニチアス株式会社の主な事業セグメントは、プラント向け工事・販売、工業製品、高機能製品、自動車部品、建材の5つです。各セグメントは産業用機器や部品、建材などを幅広く提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第３四半期連結累計期間の売上高は前年同期比4.2％増の1,929億3,300万円となりました。営業利益は21.4％増の309億6,300万円、経常利益は18.4％増の332億7,200万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は17.1％増の230億5,200万円と、大幅な増益となっています。 プラント向け工事・販売部門が11.8％増、高機能製品部門が9.1％増と好調で、全体の業績を牽引しました。特に、原子力、石油精製、石油化学向けの需要が堅調だったことや、AI向け半導体需要の拡大が寄与しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比1.4％減の2,867億600万円となりました。負債は前期末比15.5％減の759億5,400万円、純資産は前期末比4.9％増の2,107億5,200万円となりました。自己資本比率は73.2％と、前期末の68.7％から4.5ポイント上昇し、財務体質が強化されています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは252億2,000万円の獲得（前年同期比212.7％増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは46億6,500万円の支出（同54.8％減）、財務活動によるキャッシュ・フローは206億200万円の支出（同218.4％増）となりました。 営業キャッシュ・フローの大幅な増加は、税金等調整前四半期純利益の増加や売上債権の減少などが主な要因です。一方、財務活動による支出の増加は、自己株式の取得や配当金の支払いの増加によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期業績予想は、売上高2,530億円（前期比1.4％増）、営業利益395億円（同12.2％増）、経常利益425億円（同9.6％増）、親会社株主に帰属する当期純利益293億円（同8.7％増）と、増収増益を見込んでいます。第3四半期までの業績は概ね予定通りに推移しており、通期予想は据え置かれています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は、前期比10円増配の108円（中間配当52円、期末配当56円）を予定しています。これは、業績の拡大に伴う株主還元の強化を示しています。
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