2025年３月期 決算短信の要約
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株式会社フジミインコーポレーテッドは、先端半導体向け製品の好調な販売により、売上高625.03億円（前期比21.5％増）、営業利益117.8億円（前期比42.8％増）と大幅な増収増益を達成しました。特にアジア市場での成長が顕著で、今後もAI向け半導体需要の拡大が期待されます。一方で、一部製品の需要回復の遅れや世界経済の不透明感から、次期は減益を予想しています。
主な事業セグメント
株式会社フジミインコーポレーテッドは、主に研磨材を製造・販売しています。主な事業セグメントは日本、北米、アジア、欧州の4つで構成されており、シリコンウェハー向け製品、CMP製品、ハードディスク基板向け製品、一般工業用研磨材などを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当連結会計年度の業績は、売上高625.03億円（前期比21.5％増）、営業利益117.8億円（前期比42.8％増）、経常利益122.51億円（前期比36.8％増）、親会社株主に帰属する当期純利益94.28億円（前期比45.1％増）となりました。先端半導体向けCMP製品及びシリコンウェハー向け製品の販売が好調に推移し、全てのセグメントで増収増益となりました。特にアジアセグメントでは、先端ロジックデバイス向けCMP製品及びハードディスク基板向け製品の販売が大幅に増加しました。
貸借対照表の変化
資産総額は前期比79.08億円増の909.08億円となりました。主な要因は、建設仮勘定が74.97億円、土地が33.57億円、機械装置及び運搬具が13.8億円それぞれ増加したことです。負債総額は35.89億円増の140.12億円、純資産は43.19億円増の768.95億円となりました。自己資本比率は83.7%と高水準を維持しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは129.87億円の収入（前期比55.35億円増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは158.74億円の支出（前期比105.63億円増）で、主に有形固定資産の取得による支出が増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは56.36億円の支出となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期比88.57億円減少し、237.87億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期の見通しについては、売上高653億円(前期比4.5％増）、営業利益121億円（前期比2.7％増）、経常利益121億円（前期比1.2％減）、親会社株主に帰属する当期純利益88.5億円（前期比6.1％減）を見込んでいます。世界経済の不透明感が続く中、AI向け半導体は堅調ですが、スマートフォン、PC、車載向け等の需要回復には時間を要すると予想されています。
株主還元
当期の配当金は、1株につき年間73円34銭（中間36円67銭、期末36円67銭）となる予定です。次期も同額の1株につき年間73円34銭（中間36円67銭、期末36円67銭）を予定しています。配当性向は当期57.7%、次期61.5%となる見込みで、目標とする連結配当性向55%以上を維持しています。
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