(株)イトーヨーギョーの決算情報

株式会社イトーヨーギョーは、コンクリート関連事業、建築設備機器関連事業、不動産関連事業を主な事業セグメントとしています。主力製品には「ライン導水ブロックシリーズ」や環境対策製品「ヒュームセプター」があり、道路整備や環境対策に貢献しています。

当第3四半期累計期間の売上高は25億1,800万円（前年同期比29.2％増）、営業利益は1億3,400万円（前年同期は1,200万円の損失）、経常利益は1億3,300万円（前年同期は1,700万円の損失）、四半期純利益は2億2,000万円（前年同期は1,200万円の損失）となりました。コンクリート関連事業と建築設備機器関連事業が好調で、固定資産売却益の計上も利益増加に寄与しました。

総資産は58億7,300万円（前期末比3.6％減）、負債は23億500万円（同14.8％減）、純資産は35億6,800万円（同5.4％増）となりました。自己資本比率は60.7％（前期末55.6％）に改善しています。主な変動要因は、短期借入金の減少3億5,000万円や利益剰余金の増加1億7,200万円です。

営業活動によるキャッシュ・フローの詳細な記載はありませんが、売上高の増加や利益の改善が見られることから、営業キャッシュ・フローは改善していると推測されます。投資活動では固定資産の売却による収入があり、財務活動では短期借入金の返済3億5,000万円が行われています。

2025年3月期通期の業績予想を上方修正し、売上高34億円（前期比8.5％増）、営業利益1億6,000万円（同46.8％増）、経常利益1億5,800万円（同56.4％増）、当期純利益2億4,000万円（同136.3％増）を見込んでいます。主力製品の好調な推移や中・大型公共事業案件の受注が寄与する見通しです。

2025年3月期の1株当たり配当金予想は、前期の15円から2円増配の17円となっています。配当性向は20.8％となる見込みです。