旭コンクリート工業(株)の決算情報

旭コンクリート工業株式会社の主な事業セグメントは、コンクリート関連事業と不動産事業です。コンクリート関連事業は、コンクリート二次製品部門、工事部門、その他部門（主にコンクリート二次製品に装着する資材の仕入及び販売）で構成されています。不動産事業は所有不動産の賃貸収入となっています。

2025年3月期の経営成績は、売上高が72億2,100万円（前期比2.1%増）、営業利益が5億5,500万円（同34.7%増）、経常利益が6億1,000万円（同30.6%増）、当期純利益が4億1,100万円（同22.0%増）となりました。コンクリート関連事業の売上高は71億7,900万円（同2.2%増）、不動産事業は4,100万円（同4.6%減）でした。利益率も改善し、売上高営業利益率は7.7%（前期5.8%）となっています。

資産合計は前期末比10.3%増の159億700万円となりました。主な変動は、関係会社株式の時価評価による16億7,900万円の増加です。負債合計は前期末比6.1%増の37億8,100万円で、主に繰延税金負債が5億800万円増加しました。純資産は前期末比11.7%増の121億2,600万円となり、自己資本比率は76.2%（前期75.3%）に上昇しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは8億8,300万円の収入（前期比4億6,800万円増）となりました。主な要因は、税引前当期純利益6億100万円、減価償却費2億3,000万円、売上債権の減少4億5,600万円です。投資活動によるキャッシュ・フローは4億600万円の支出（同3億6,400万円増）で、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは2億7,000万円の支出（同8,400万円増）で、主に配当金の支払いによるものです。

2026年3月期の業績予想は、売上高75億円（前期比3.9%増）、営業利益5億6,000万円（同0.8%増）、経常利益6億3,000万円（同3.1%増）、当期純利益4億2,000万円（同2.0%増）を見込んでいます。国内景気の回復基調が期待される一方で、国際情勢によるエネルギー・原材料価格の高騰が続くなど、先行きの不透明感が続くと予想されています。

2025年3月期の期末配当は1株当たり17円（普通配当14円、特別配当3円）となり、前期の普通配当13円から1円増配されました。2026年3月期の配当予想は1株当たり14円で、配当性向は43.8%を見込んでいます。