2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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太平洋セメント株式会社の2025年3月期第3四半期決算は、売上高6,818億7,300万円(前年同期比3.3%増)、営業利益642億300万円(同53.4%増)と増収増益となりました。セメント事業の輸出増加や販売価格上昇、資源・環境事業の堅調な推移が寄与し、利益率も大幅に改善しています。通期予想に対しても順調に進捗しており、業績は好調に推移しています。
主な事業セグメント
太平洋セメント株式会社の主な事業セグメントは、セメント、資源、環境事業、建材・建築土木です。セメント事業が中核で、国内外でセメントの製造・販売を行っています。その他、骨材や廃棄物処理なども手がけています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は6,818億7,300万円(前年同期比3.3%増)、営業利益は642億300万円(同53.4%増)、経常利益は652億900万円(同48.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は523億9,600万円(同81.9%増)となりました。セメント事業では国内需要が減少したものの、輸出が増加し、販売価格も上昇しました。資源事業や環境事業も堅調に推移し、全体として増収増益となっています。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比4.0%増の1兆3,913億6,800万円となりました。流動資産は6.7%増の4,589億5,200万円、固定資産は2.7%増の9,324億1,600万円です。負債は1.9%増の7,561億6,600万円、純資産は6.5%増の6,352億200万円となりました。自己資本比率は43.2%と、前連結会計年度末の42.1%から改善しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前連結会計年度末比14.8%増の919億2,400万円となっています。有利子負債は4.6%増の3,875億9,500万円です。設備投資などにより固定資産が増加する一方で、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調だったことが推察されます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
通期の業績予想は、2024年11月12日に公表した内容から修正はありません。売上高9,150億円(前期比3.2%増)、営業利益780億円(同38.1%増)、経常利益760億円(同27.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益560億円(同29.4%増)を見込んでいます。第3四半期までの進捗は順調で、通期予想の達成に向けて推移しています。
株主還元
配当に関する具体的な記載はありませんが、前期の年間配当金は1株当たり70円でした。今期の配当予想は1株当たり80円(中間40円、期末40円)となっており、10円の増配が予定されています。
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