住友理工(株)の決算情報

住友理工株式会社の主な事業セグメントは、自動車用品と一般産業用品です。自動車用品部門では防振ゴム、ホース、制遮音品、内装品などを、一般産業用品部門では精密樹脂ブレード・ロール、鉄道車両用・住宅用防振ゴムなどを製造販売しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高6,333.31億円(前期比2.9%増)、事業利益433.96億円(同17.2%増)、営業利益415.73億円(同22.4%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益274.19億円(同47.1%増)となりました。自動車生産台数の回復や構造改革、生産性改善、原価低減活動の進展により、増収増益となっています。

資産合計は4,504.32億円(前期末比1.9%増)となりました。主な変動として、現金及び現金同等物が130.07億円増加し、その他の金融資産が55.64億円減少しています。負債合計は2,076.23億円(同5.3%減)となり、社債及び借入金が140.06億円減少しました。資本合計は2,428.09億円(同9.1%増)となり、利益剰余金が229.56億円増加しました。

営業活動によるキャッシュ・フローは660.51億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは317.77億円の支出となり、フリー・キャッシュ・フローは342.74億円のプラスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは236.39億円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は550.15億円と前期末比130.07億円増加しています。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高6,200億円(前期比2.1%減)、事業利益390億円(同10.1%減)、営業利益374億円(同10.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益195億円(同28.9%減)を見込んでいます。自動車用品部門では一定水準の生産台数が見込まれるものの、市場全体としては需要の減退などの懸念が高まっていることを反映した予想となっています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり66円(前期比30円増)となりました。2026年3月期の配当予想は1株当たり57円(前期比9円減)となっています。配当性向は2025年3月期が25.0%、2026年3月期予想が30.3%です。