2025年３月期第３四半期決算短信の要約
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藤倉コンポジットの第3四半期決算は、売上高が微減となる中で営業利益と経常利益が増加しました。スポーツ用品セグメントの好調が全体を牽引し、特にゴルフ用カーボンシャフトの販売が伸長しています。一方で、自己株式取得により財務体質が変化し、自己資本比率が低下しています。通期業績予想は据え置かれており、引き続き増収増益を見込んでいます。
主な事業セグメント
藤倉コンポジット株式会社の主な事業セグメントは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品、その他の4つです。産業用資材は工業用品や制御機器、引布加工品は電気・電子分野向け部材や防衛関連製品、スポーツ用品はゴルフ用カーボンシャフトやアウトドア用品を扱っています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は291億9千400万円（前年同四半期比0.5％減）、営業利益は34億2千300万円（同6.6％増）、経常利益は36億3千500万円（同7.5％増）となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は29億2千400万円（同0.5％減）でした。スポーツ用品セグメントが好調で、ゴルフ用カーボンシャフトの売上が伸びましたが、引布加工品セグメントの減収や全社費用の増加が影響しました。
貸借対照表の変化
総資産は前連結会計年度末比2.5％増の451億7千200万円となりました。小高工場の再稼働に向けた整備により固定資産が増加しました。負債は短期・長期借入金の増加により62.7％増の123億2千700万円となりました。純資産は自己株式の取得により10.0％減の328億4千400万円となり、自己資本比率は82.8％から72.7％に低下しました。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は前連結会計年度末から10億600万円減少し92億2千200万円となりました。短期借入金8億円、長期借入金32億円の増加がありました。設備投資による支出が増加し、自己株式の取得55億9千800万円を実施しています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の連結業績予想は、売上高400億円（前期比5.9％増）、営業利益46億円（同26.9％増）、経常利益47億円（同20.6％増）、親会社株主に帰属する当期純利益38億円（同16.9％増）を見込んでいます。第3四半期までの進捗率は、売上高73.0％、営業利益74.4％、経常利益77.4％、純利益77.0％となっています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は前期から6円減配の1株当たり64円（中間32円、期末32円）を予定しています。自己株式取得を実施したことにより、実質的な株主還元は増加しています。
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