2025年10月期第１四半期決算短信の要約
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クミアイ化学工業の2025年10月期第1四半期は、全セグメントで増収増益を達成し、売上高433.81億円（前年同期比10.4%増）、営業利益40.08億円（同36.3%増）と好調な業績となりました。特に農薬及び農業関連事業と化成品事業の伸長が顕著で、海外売上高比率も58.2%に上昇しています。一方で、通期予想は慎重な見通しを維持しています。
主な事業セグメント
クミアイ化学工業株式会社の主な事業セグメントは、農薬及び農業関連事業、化成品事業、その他（印刷事業、物流事業、建設業等）です。農薬及び農業関連事業が売上高の約80%を占める主力セグメントとなっています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第1四半期連結累計期間の業績は、全セグメントで前年を上回り、売上高は433.81億円（前年同期比10.4%増）、営業利益は40.08億円（同36.3%増）、経常利益は50.47億円（同41.6%増）、親会社株主に帰属する四半期純利益は40.03億円（同60.9%増）と大幅な増収増益となりました。特に農薬及び農業関連事業では、国内外での販売好調により売上高が8.4%増加し、営業利益も27.7%増加しました。化成品事業も生成AIサーバー向け電子材料の需要増加等により、売上高9.7%増、営業利益111.8%増と大きく伸長しています。
貸借対照表の変化
当第1四半期連結会計期間末の総資産は2,738.34億円（前期末比0.6%減）、負債は1,183.08億円（同3.5%減）、純資産は1,555.27億円（同1.7%増）となりました。自己資本比率は54.2%（前期末53.0%）に上昇し、財務体質が改善しています。主な変動要因として、商品及び製品の減少、支払手形及び買掛金の減少、利益剰余金の増加が挙げられます。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書の詳細な開示はありませんが、現金及び預金は277.44億円と前期末から3.4億円増加しています。短期借入金が96.22億円増加している一方で、支払手形及び買掛金が77.96億円減少しており、運転資金の調達と支払いのバランスに変化が見られます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年10月期の連結業績予想は、前回発表（2024年12月13日）から変更なく据え置かれています。通期では売上高1,593億円（前期比1.1%減）、営業利益104億円（同8.4%減）、経常利益145億円（同20.8%減）、親会社株主に帰属する当期純利益109億円（同19.8%減）を見込んでいます。第1四半期の好調な実績にもかかわらず、慎重な見通しを維持しています。
株主還元
2025年10月期の配当予想は、中間配当10円、期末配当24円の年間34円で前期と同額を予定しています。配当政策に変更はなく、安定的な株主還元を継続する方針が示されています。
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