荒川化学工業(株)の決算情報

荒川化学工業株式会社の主な事業セグメントは、機能性コーティング事業、製紙・環境事業、粘接着・バイオマス事業、ファイン・エレクトロニクス事業です。これらのセグメントで電子部品、製紙、粘着・接着剤、半導体関連材料などの分野に製品を提供しています。

当第３四半期連結累計期間の売上高は602億500万円（前年同期比12.1％増）となりました。営業利益は10億1,400万円（前年同期は19億1,400万円の損失）、経常利益は9億4,500万円（前年同期は15億300万円の損失）と大幅に改善しました。親会社株主に帰属する四半期純利益は22億6,700万円（前年同期は5億8,200万円の損失）となり、固定資産売却益9億8,400万円の計上が寄与しています。スマートフォンの需要回復やデータセンター投資の増加により、光硬化型樹脂やハードディスク用精密研磨剤の販売が好調でした。

総資産は前連結会計年度末比0.1％減の1,252億6,900万円となりました。受取手形及び売掛金が27億4,600万円増加した一方、現金及び預金が16億7,700万円、棚卸資産が4億3,300万円、有形固定資産が9億5,900万円減少しました。負債は685億1,800万円（前期末比0.03％増）、純資産は567億5,100万円（同0.3％減）となりました。自己資本比率は45.8％と、前期末の44.8％から1ポイント改善しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは20億2,300万円の収入（前年同期比14億6,700万円増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは10億500万円の支出（同43億8,100万円減）、財務活動によるキャッシュ・フローは23億1,500万円の支出（前年同期は53億1,900万円の収入）となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は前年同期比23.1％減の78億2,600万円となっています。

通期連結業績予想は、売上高820億円（前期比13.5％増）、営業利益15億円、経常利益12億円、親会社株主に帰属する当期純利益21億円を見込んでいます。前回公表（2024年11月5日）からの修正はありません。千葉アルコン製造株式会社の減価償却費は約19億円を予想しており、前期の23億1,500万円から減少する見通しです。

配当金については、前期と同様に中間配当24円、期末配当24円の年間48円を予定しています。配当予想に変更はありません。