2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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株式会社ハーバー研究所の第3四半期決算は、売上高が微減となったものの、コスト削減効果により大幅な増益を達成しました。売上高は86.1億円（前年同期比0.3%減）、営業利益は2.21億円（前年同期は5.73億円の損失）と黒字転換しています。百貨店向け卸売の好調が全体をけん引し、収益構造の改善が進んでいます。通期予想に対しても、利益面で上振れの可能性が高まっています。
主な事業セグメント
株式会社ハーバー研究所は、化粧品事業を主力とする企業です。基礎化粧品、メイクアップ化粧品、トイレタリー、健康食品・雑貨等を製造・販売しています。主な販売チャネルは通信販売（EC含む）、百貨店向け卸売、その他卸売、直営店となっています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は86.1億円（前年同期比0.3%減）となりました。一方で、営業利益は2.21億円（前年同期は5.73億円の損失）、経常利益は2.36億円（前年同期は5.73億円の損失）、親会社株主に帰属する四半期純利益は2.2億円（前年同期は9.12億円の損失）と、大幅な改善が見られました。これは主に、広告宣伝・販売促進費が前年同期比17.5%減少するなど、販売費及び一般管理費の削減が奏功したためです。販売ルート別では、百貨店向け卸売が23.5%増加した一方、通信販売は1.9%減少しています。
貸借対照表の変化
資産合計は121.95億円（前期末比1.9%減）、負債合計は36.24億円（同7.6%減）、純資産合計は85.71億円（同0.8%増）となりました。主な変動として、流動資産が2.36億円減少し、流動負債が1.64億円減少しています。自己資本比率は70.3%（前期末比1.9ポイント増）と改善しており、財務の安定性が向上しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書の詳細な開示はありませんが、現金及び預金は40.14億円（前期末比1.4%増）と若干増加しています。また、営業活動によるキャッシュ・フローの改善が示唆されます。投資活動では、固定資産の取得による支出があったものの、投資有価証券の売却による収入もありました。財務活動では、長期借入金の返済が進んでいます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高126.5億円（前期比2.6%増）、営業利益4.1億円、経常利益4億円、親会社株主に帰属する当期純利益4億円を見込んでいます。第3四半期までの実績を踏まえると、売上高は予想を若干下回る可能性がありますが、利益面では予想を上回る可能性があります。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり40円（前期と同額）を予定しています。配当性向は37.8%となる見込みです。
注意事項
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