高砂香料工業(株)の決算情報

高砂香料工業株式会社の主な事業セグメントは、フレーバー、フレグランス、アロマイングリディエンツ、ファインケミカルの製造・販売を行う香料事業です。地域別には日本、米州、欧州、アジアの4つの報告セグメントで事業を展開しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比17.0%増の2,292.07億円となりました。営業利益は前期比562.4%増の153.41億円、経常利益は前期比225.3%増の153.11億円、親会社株主に帰属する当期純利益は前期比393.8%増の133.25億円と大幅な増益となりました。米国子会社の出荷調整改善や製品構成・販売価格・原材料の最適化により、各セグメントで増収増益となっています。

総資産は前期末比337.46億円増の2,621.74億円となりました。主な要因は現金及び預金の増加172.56億円、売掛金の増加52.57億円です。負債は前期末比182.32億円増の1,157.79億円、純資産は前期末比155.14億円増の1,463.94億円となりました。自己資本比率は56.5%から55.0%に減少しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは189.22億円の収入となりました。主な要因は税金等調整前当期純利益176.9億円、減価償却費81.14億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは91.27億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは68.82億円の収入となりました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比172.51億円増の355.85億円となっています。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高2,300億円（前期比0.3%増）、営業利益125億円（同18.5%減）、経常利益130億円（同15.1%減）、親会社株主に帰属する当期純利益117億円（同12.2%減）を見込んでいます。米国の関税政策の影響を考慮しつつ、販売価格見直しや原料調達の最適化によるコスト低減を反映した予想となっています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり240円（前期比170円増）となりました。2026年3月期は、10月1日を効力発生日として1株につき5株の株式分割を予定しており、第2四半期末配当120円（分割前）、期末配当24円（分割後）を予定しています。株式分割を考慮しない場合の年間配当金は240円となる見込みです。