2025年３月期 決算短信の要約
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コニカミノルタは2025年3月期に大幅な減益となりましたが、事業構造改革や経営改革を進め、2026年3月期は黒字転換を目指しています。売上高は減少するものの、収益力の回復とROE5%以上の達成を目標としています。一方で、財務基盤の強化や成長分野への投資も継続し、中長期的な企業価値向上を図る方針です。
主な事業セグメント
コニカミノルタは、デジタルワークプレイス事業、プロフェッショナルプリント事業、インダストリー事業、画像ソリューション事業の4つの主要セグメントで事業を展開しています。各セグメントでは、オフィス機器、商業・産業印刷、計測機器、医療機器などの製品・サービスを提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
売上高は前期比1.8%増の1兆1,278億円となりました。一方で、営業損失は640億円(前期は275億円の利益)、親会社の所有者に帰属する当期損失は474億円(前期は45億円の利益)と大幅な減益となりました。これは主に、のれんや固定資産の減損損失511億円の計上や、事業構造改善費用216億円の計上などが影響しています。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比12.3%減の1兆2,176億円となりました。主な要因は、のれん及び無形資産の減少996億円、現金及び現金同等物の減少372億円などです。負債合計は前期末比10.9%減の7,435億円、資本合計は前期末比14.3%減の4,740億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は38.0%と0.9ポイント低下しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは510億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは246億円の収入となり、フリー・キャッシュ・フローは757億円のプラスとなりました。財務活動によるキャッシュ・フローは1,108億円の支出となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比367億円減少の928億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高1兆500億円(前期比6.9%減)、営業利益480億円、親会社の所有者に帰属する当期利益240億円を見込んでいます。事業の成長と経営改革による利益改善効果により、ROE5%以上の達成を目指しています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は0円となりました。2026年3月期の年間配当予想は10円(中間5円、期末5円)としています。
注意事項
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