富士フイルムホールディングス(株)の決算情報

富士フイルムホールディングスの主な事業セグメントは、ヘルスケア、エレクトロニクス、ビジネスイノベーション、イメージングの4つです。各セグメントでは医療機器、半導体材料、オフィスソリューション、カメラ等の製品・サービスを提供しています。

2025年3月期第3四半期累計期間の連結売上高は2兆3,275億円(前年同期比8.0%増)、営業利益は2,233億円(同9.0%増)となりました。半導体材料やイメージング事業が好調で、売上・利益ともに増加しました。特にエレクトロニクス部門の売上高が27.5%増、営業利益が76.9%増と大きく伸長しています。一方、ヘルスケア部門の営業利益は45.5%減少しました。

総資産は前期末比4,955億円増の5兆2,789億円となりました。有形固定資産が3,436億円増加し、主な要因となっています。負債は2,720億円増の1兆8,821億円、株主資本は2,233億円増の3兆3,926億円となりました。株主資本比率は2.0ポイント減の64.3%となりましたが、引き続き高い水準を維持しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは2,828億円の収入となり、前年同期比408億円増加しました。投資活動によるキャッシュ・フローは4,279億円の支出で、前年同期比365億円支出が増加しています。これは主に有形固定資産の購入増加によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは1,696億円の収入となり、長期債務による調達が主な要因です。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高3兆1,500億円(前期比6.4%増)、営業利益3,150億円(同13.8%増)、当社株主帰属当期純利益2,500億円(同2.7%増)を見込んでいます。為替レートは対米ドル152円、対ユーロ164円を想定しています。前回予想からの変更はありません。

2025年3月期の年間配当金予想は1株当たり60円(中間30円、期末30円)となっています。前期の年間配当金は150円でしたが、2024年4月1日付で1株につき3株の株式分割を実施したため、実質的な増配となります。