(株)坪田ラボの決算情報

株式会社坪田ラボは、近視、ドライアイ、老眼、脳疾患の治療に画期的なイノベーションを起こすことを目標とする研究開発事業を行っています。慶應義塾大学発ベンチャーとして、基礎研究や医療機器開発、点眼薬の評価契約など幅広い活動を展開しています。

当第3四半期累計期間の売上高は7.92億円（前年同期比355.2%増）、営業利益9,000万円（前年同期は9.56億円の損失）、経常利益1.22億円（前年同期は9.5億円の損失）、四半期純利益8,400万円（前年同期は9.55億円の損失）と大幅に改善しました。海外製薬企業とのライセンス契約締結など事業開発が順調に進展し、収益性が向上しています。

資産合計は22.81億円（前期末比0.6%減）、負債合計は8.17億円（同11.9%減）、純資産合計は14.64億円（同7.1%増）となりました。自己資本比率は64.2%（前期末59.6%）に上昇し、財務基盤が強化されています。主な変動として、契約負債が6,400万円減少、契約損失引当金が1.18億円減少した一方、買掛金が3,500万円増加しました。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金は5,600万円減少し18.26億円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益8,400万円の計上や契約負債の減少などにより改善したと推測されます。投資活動では有形固定資産の取得による支出があったと考えられます。

通期の業績予想は、売上高12億円（前期比78.2%増）、営業利益1.31億円、経常利益1.6億円（前回予想から3,000万円増）、当期純利益1.1億円（同1,000万円増）に上方修正されました。為替差益の発生や中国企業との契約締結など、事業が順調に推移していることが背景にあります。

配当に関する具体的な記載はありませんが、2025年3月期の期末配当予想は0円とされています。現時点では無配の方針が継続されているようです。