ＮＣＤ(株)の決算情報

ＮＣＤ株式会社の主な事業セグメントは、システム開発事業、サポート＆サービス事業、パーキングシステム事業です。システム開発事業では顧客のITライフサイクルを包括的にサポート、サポート＆サービス事業ではIT資産管理ソリューションを提供、パーキングシステム事業では駐輪場の運営・管理を行っています。

当第３四半期連結累計期間の業績は、売上高221.84億円（前年同期比21.8％増）、営業利益21.77億円（同45.9％増）、経常利益22.08億円（同46.7％増）、親会社株主に帰属する四半期純利益14.94億円（同51.3％増）となりました。システム開発事業では保険会社やガス会社向けの案件が拡大し、サポート＆サービス事業ではJCSの子会社化が寄与しました。パーキングシステム事業では自治体駐輪場の機器入替や駅前再開発に伴う案件を受注しました。賃上げや福岡オフィス移転による費用増加はありましたが、両事業の増収効果や価格改定により増益となりました。

当第３四半期連結会計期間末の総資産は150.74億円（前期末比1.2％増）となりました。主な増加は現金及び預金7.74億円、仕掛品1.77億円です。負債は77.04億円（同9.3％減）となり、主な減少は賞与引当金4.18億円、未払法人税等2.37億円です。純資産は73.7億円（同15.1％増）となり、自己資本比率は48.5％（前期末42.6％）に上昇しました。

キャッシュ・フローの詳細な記載はありませんが、現金及び預金が前期末比7.74億円増加していることから、営業活動によるキャッシュ・フローは堅調だったと推測されます。投資活動や財務活動によるキャッシュ・フローの具体的な変化は不明ですが、全体として現金及び預金が増加していることから、キャッシュ・フローの状況は良好であると考えられます。

2025年3月期の通期連結業績予想は、売上高300億円（前期比17.7％増）、営業利益27億円（同27.6％増）、経常利益27億円（同26.2％増）、親会社株主に帰属する当期純利益18億円（同29.7％増）を見込んでいます。第3四半期までの実績と比較すると、第4四半期も引き続き堅調な業績が予想されています。

2025年3月期の年間配当金は1株当たり66円（前期比16円増）を予定しています。第2四半期末に33円の配当が実施され、期末配当も33円を予定しています。配当性向は30.0％となる見込みです。