2024年12月期決算短信の要約
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CACグループの2024年12月期は、売上高520億6,300万円（前年度比3.0％増）、調整後EBITDA45億7,000万円（同10.3％増）と増収増益を達成しました。国内IT事業の伸長とM&Aの効果が業績を牽引し、海外IT事業も円安効果により減収幅を抑えました。2025年12月期は更なる成長を見込み、積極的な株主還元策を打ち出しています。
主な事業セグメント
CACグループは、国内ITと海外ITの2つの主要セグメントで事業を展開しています。国内ITセグメントでは、システム構築サービス、システム運用管理サービス、人事BPOサービスなどを提供しています。海外ITセグメントでは、システム構築サービス、システム運用管理サービス、保守サービスなどを海外子会社を通じて提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の連結業績は、売上高が前年度比3.0％増の520億6,300万円となりました。営業利益は2.0％増の33億9,400万円、経常利益は7.8％増の33億6,100万円、親会社株主に帰属する当期純利益は25.2％増の30億9,600万円となりました。重要な経営指標である調整後EBITDAは10.3％増の45億7,000万円となりました。 国内IT事業では、中核子会社の伸長やM&Aによる新規連結が寄与し、売上高は8.2％増加しました。海外IT事業では、インドでの大型案件の反動減があったものの、中国や米国での案件が伸長し、円安効果もあり、減収幅は抑えられました。
貸借対照表の変化
資産合計は前年度末比12.8％増の547億3,300万円となりました。主な変動要因として、のれんが20億9,300万円増加、投資有価証券が43億1,200万円増加しました。負債合計は5.1％増の170億1,900万円となり、純資産合計は16.6％増の377億1,400万円となりました。自己資本比率は68.3％と2.5ポイント上昇し、財務基盤が強化されました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは57億1,300万円の収入となり、前年度比51億1,800万円増加しました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加や売上債権の減少によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは13億2,800万円の支出となり、前年度の12億4,700万円の収入から大きく変化しました。財務活動によるキャッシュ・フローは28億5,500万円の支出となり、前年度比7億8,500万円の支出増となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想では、売上高は前年度比11.4％増の580億円、調整後EBITDAは20.3％増の55億円を見込んでいます。国内IT事業および海外IT事業の堅調な推移に加え、2024年度にM&Aによりグループ化した連結子会社の年間寄与が期待されています。ROEは10.0％、エクイティスプレッドは3.0％、DOEは4.7％を目標としており、収益性と株主還元の向上を目指しています。
株主還元
2024年12月期の年間配当は、当初予想から10円増配の1株当たり90円（第2四半期末40円、期末50円）となりました。2025年12月期の配当予想は、さらに10円増配の1株当たり100円（第2四半期末50円、期末50円）としています。これにより、DOEは4.7％となる見込みです。
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