(株)フォーカスシステムズの決算情報

株式会社フォーカスシステムズは、公共関連事業、エンタープライズ事業、広域ソリューション事業、イノベーション事業の4つの主要セグメントで事業を展開しています。これらのセグメントでは、システム開発、インフラ設計・構築、運用・保守、ICTコンサルティングなどのサービスを提供しています。

当第3四半期累計期間の業績は、売上高が242.51億円（前年同期比5.3%増）、営業利益が15.62億円（同28.1%増）、経常利益が15.79億円（同30.2%増）、四半期純利益が10.75億円（同30.6%増）と、増収増益となりました。各セグメントでは、公共関連事業が7.7%増収、エンタープライズ事業が2.9%増収、広域ソリューション事業が0.1%増収、イノベーション事業が8.9%増収と、全セグメントで成長を遂げています。

当第3四半期末の総資産は203.57億円（前期末比3.0%減）、純資産は137.59億円（同2.6%増）となりました。自己資本比率は67.6%（前期末63.9%）に改善しています。主な変動として、現金及び預金が9.14億円増加した一方、売掛金及び契約資産が11.08億円減少、投資有価証券が2.46億円減少しました。負債は65.97億円（前期末比12.9%減）となり、賞与引当金の減少3.33億円、未払法人税等の減少3.16億円などが主な要因です。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末比9.14億円増加していることから、営業活動によるキャッシュ・フローが好調であったと推測されます。投資活動では、投資有価証券の減少2.46億円が見られます。財務活動では、借入金や社債の返済が進んでいると考えられます。

2025年3月期の通期業績予想は、売上高325億円（前期比3.1%増）、営業利益21億円（同6.4%増）、経常利益21億円（同6.5%増）、当期純利益14.3億円（同1.7%増）と、増収増益を見込んでいます。第3四半期累計期間の実績は、売上高で通期予想の74.6%、営業利益で74.4%を達成しており、概ね計画通りに進捗していると考えられます。

2025年3月期の年間配当金は、前期と同額の38円（中間配当6円、期末配当32円）を予定しています。配当予想に変更はありません。