2025年３月期決算短信の要約
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株式会社カイノスの2025年3月期決算では、売上高が53億500万円（前期比4.9％増）と増収となりました。特に免疫検査分野が11.8％増と好調でした。一方、営業利益と経常利益は減益となりましたが、当期純利益は微増を確保しました。財務面では自己資本比率が77.1％に改善し、財務基盤の強化が進んでいます。
主な事業セグメント
株式会社カイノスは、臨床検査薬の製造及び販売事業を主な事業セグメントとしています。生化学検査分野、免疫検査分野、その他の分野で製品を提供しており、臨床検査試薬や医療機器の供給に注力しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当事業年度の売上高は53億500万円（前期比4.9％増）となりました。生化学検査分野は前期同水準の22億7千200万円（前期比1.7％減）でしたが、免疫検査分野は27億5千200万円（前期比11.8％増）と好調でした。一方、営業利益は8億2千300万円（前期比4.8％減）、経常利益は8億2千800万円（前期比10.8％減）となり、減益となりました。当期純利益は6億4千100万円（前期比0.5％増）とわずかに増加しました。
貸借対照表の変化
資産合計は87億8千500万円（前期比2.3％増）となりました。流動資産は58億2千万円（前期比2.2％増）で、現金及び預金が2億2千200万円増加しました。固定資産は29億6千400万円（前期比2.3％増）となりました。負債合計は20億900万円（前期比13.5％減）で、借入金が2億4千万円減少しました。純資産合計は67億7千500万円（前期比8.1％増）となり、自己資本比率は77.1％（前期比4.2ポイント増）に改善しました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは7億400万円の増加（前期比63.7％増）となりました。これは主に税引前当期純利益8億2千700万円によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは7千100万円の支出（前期比2.1％減）でした。財務活動によるキャッシュ・フローは4億1千100万円の支出（前期比101.8％増）となり、主に短期借入金の返済2億4千万円によるものです。
今年度、来年度の業績見通しの変化
次期（2026年3月期）の業績見通しについては、売上高55億円（前期比3.7％増）、営業利益8億5千万円（前期比3.2％増）、経常利益8億5千万円（前期比2.6％増）を予想しています。一方、当期純利益は6億円（前期比6.4％減）と減益を見込んでいます。為替要因等による製品原価の上昇や、積極的な採用及び賃上げに伴う人件費の増加が予想されています。
株主還元
当事業年度の配当金は1株当たり35円（前期比3円増）となり、配当金総額は1億5千500万円（前期比9.1％増）となりました。次期の配当予想は1株当たり32円（当期比3円減）となっています。
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