2024年12月期 決算短信の要約
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鳥居薬品株式会社の2024年12月期は、皮膚疾患領域とアレルゲン領域の主力製品が好調で、売上高604.26億円(前年比10.6%増)、営業利益67.98億円(同35.0%増)と大幅な増収増益を達成しました。2025年12月期は売上高の増加を見込むものの、研究開発費等の増加により減益を予想しています。中長期的な成長に向けた積極的な投資姿勢が示されています。
主な事業セグメント
鳥居薬品株式会社は、主に腎・透析領域、皮膚疾患領域、アレルゲン領域の医薬品を扱う製薬会社です。主力製品には「リオナ錠」「コレクチム軟膏」「シダキュア スギ花粉舌下錠」「ミティキュア ダニ舌下錠」などがあります。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の業績は、売上高が604.26億円(前年比10.6%増)、営業利益が67.98億円(同35.0%増)、経常利益が69.26億円(同30.5%増)、当期純利益が50.42億円(同22.4%増)と大幅な増収増益となりました。皮膚疾患領域とアレルゲン領域の主力製品の販売数量が伸長し、売上高の増加に寄与しました。一方で、腎・透析領域の「レミッチ」は後発品の影響等により減少しています。
貸借対照表の変化
総資産は1,406.64億円(前年度末比5.4%増)となりました。流動資産は946.4億円(同7.4%増)で、主に商品及び製品、売掛金、有価証券が増加しました。負債は191.3億円(同43.9%増)で、主に買掛金と未払金が増加しました。純資産は1,215.33億円(同1.2%増)となりました。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは36.39億円の収入(前年度は31.23億円の支出)となりました。主な要因は税引前当期純利益67.25億円、仕入債務の増加34.67億円です。投資活動によるキャッシュ・フローは35.71億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは39.44億円の支出となりました。結果、現金及び現金同等物の期末残高は308.05億円となり、前年度末に比べ38.76億円減少しました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の業績予想は、売上高647億円(前年比7.1%増)、営業利益41億円(同39.7%減)、経常利益45億円(同35.0%減)、当期純利益34億円(同32.6%減)を見込んでいます。売上高は「ブイタマークリーム」や「コレクチム軟膏」、アレルゲン領域製品の伸長により増加を見込むものの、研究開発費や販売促進費の増加により利益は減少する見通しです。
株主還元
2024年12月期の配当は、1株当たり年間120円(中間60円、期末60円)を予定しています。2025年12月期も同様に1株当たり年間120円(中間60円、期末60円)の配当を予定しています。将来的には同業他社と遜色のないDOE水準(3.5%程度)を目指すとしています。
注意事項
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