理研ビタミン(株)の決算情報

理研ビタミン株式会社の主な事業セグメントは、国内食品事業、国内化成品その他事業、海外事業です。国内食品事業では家庭用食品、業務用食品、加工食品用原料等を扱い、国内化成品その他事業では化成品用改良剤や飼料用添加物を、海外事業では食品用改良剤、化成品用改良剤、エキス・調味料類を製造・販売しています。

2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.5%増の955億8,200万円となりました。一方、営業利益は前期比6.9%減の87億2,400万円、経常利益は8.5%減の94億1,700万円となりました。しかし、親会社株主に帰属する当期純利益は7.2%増の93億8,800万円と増益を達成しています。売上高は全セグメントで増収となりましたが、広告宣伝費や人件費、物流費の増加により利益面では減益となりました。

貸借対照表では、総資産が前期末比4.9%減の1,129億9,900万円となりました。主な増加は建設仮勘定19億9,600万円、棚卸資産10億2,900万円で、主な減少は投資有価証券64億4,100万円、受取手形及び売掛金11億5,100万円でした。負債は前期末比19.7%減の337億9,900万円、純資産は3.3%増の792億円となりました。自己資本比率は前期末の64.5%から70.1%に改善しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは78億9,200万円の収入となり、前期比24.5%減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは3億5,300万円の収入となり、前期の5億5,400万円の支出から改善しました。財務活動によるキャッシュ・フローは99億6,500万円の支出となり、前期比40.7%増加しました。結果として、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比6.5%減の188億3,500万円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高1,000億円（前期比4.6%増）、営業利益85億円（同2.6%減）、経常利益90億円（同4.4%減）、親会社株主に帰属する当期純利益82億円（同12.7%減）を見込んでいます。売上高は増収を予想していますが、利益面では減益を見込んでいます。

2025年3月期の1株当たり配当金は、前期の81円から94円に増配されました。2026年3月期の配当予想は110円とさらなる増配が予定されています。配当性向は30.3%から40.1%に上昇する見込みです。