住友ファーマ(株)の決算情報

住友ファーマ株式会社の主な事業セグメントは、日本、北米、アジアの3つです。日本では精神神経領域や糖尿病領域の医薬品を展開し、北米では基幹3製品を中心に事業を展開しています。アジアでは主に抗生物質製剤の販売に注力しています。

当連結会計年度の売上収益は3,988億円(前年比26.8%増)となりました。北米での基幹3製品の伸長や為替の影響等により増収となりました。コア営業利益は432億円の黒字(前年は1,330億円の赤字)となり、大幅に改善しました。これは増収に加え、事業構造改善効果や研究開発投資の選択と集中による費用削減等が寄与しました。親会社の所有者に帰属する当期利益も236億円の黒字(前年は3,150億円の赤字)と、黒字化を達成しました。

資産は前年度末比1,649億円減の7,426億円となりました。非流動資産は投資有価証券の売却等により1,485億円減少しました。負債は借入金の返済等により1,782億円減少し5,731億円となりました。資本は利益剰余金の増加等により133億円増加し1,695億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は22.8%となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローは、当期損益の改善や法人所得税の還付等により2,584億円改善し165億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、投資有価証券の売却により998億円の収入となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済等により1,088億円の支出となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は231億円となりました。

2026年3月期の業績見通しは、売上収益3,550億円(前年比11.0%減)、コア営業利益560億円(同29.8%増)、営業利益540億円(同87.5%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益400億円(同69.2%増)を見込んでいます。北米セグメントでは基幹3製品の拡大を見込むものの、為替の影響等により減収となる見通しです。日本セグメントでも独占販売期間終了の影響等により減収を見込んでいます。

当期および次期の配当については、財務体質の改善を優先するため、無配とする予定です。