2025年12月期 第１四半期決算短信の要約
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花王の2025年第1四半期は、売上高6.6%増、営業利益41.9%増と好調な結果となりました。ハイジーンリビングケア事業とケミカル事業が牽引し、化粧品事業も改善が見られます。原材料価格上昇の影響はあるものの、稼ぐ力の向上と販売数量増加により利益が大幅に改善しました。通期予想は据え置かれていますが、第1四半期の好調な実績が今後の業績にどう影響するか注目されます。
主な事業セグメント
花王株式会社の主な事業セグメントは、グローバルコンシューマーケア事業（ハイジーンリビングケア事業、ヘルスビューティケア事業、化粧品事業、ビジネスコネクティッド事業）とケミカル事業です。これらのセグメントで、日用品、化粧品、化学製品など幅広い製品を提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比6.6%増の3,899億円、営業利益が41.9%増の312億円となりました。特にハイジーンリビングケア事業とケミカル事業が好調で、全体の増収増益を牽引しました。化粧品事業も改善が見られ、営業損失が大幅に縮小しています。原材料価格上昇の影響はありましたが、稼ぐ力の向上と販売数量増加が利益改善に寄与しました。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比5.0%減の1兆7,735億円となりました。主な減少は現金及び現金同等物790億円、営業債権及びその他の債権184億円です。一方、棚卸資産は135億円増加しました。負債合計は6.9%減の7,155億円、資本合計は3.7%減の1兆580億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は57.1%から58.0%に改善しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは170億円の支出となり、前年同期の38億円の支出から悪化しました。投資活動によるキャッシュ・フローは133億円の支出で、前年同期とほぼ同水準でした。財務活動によるキャッシュ・フローは407億円の支出となり、前年同期の313億円の支出から増加しました。これらの結果、現金及び現金同等物の四半期末残高は2,787億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の通期連結業績予想は、売上高1兆6,700億円（前期比2.6%増）、営業利益1,600億円（同9.1%増）、親会社の所有者に帰属する当期利益1,160億円（同7.6%増）を見込んでいます。第1四半期は計画を上回る実績でしたが、世界経済の減速や地政学リスク、原材料価格上昇等の不透明な事業環境を考慮し、業績予想は据え置かれています。
株主還元
2025年12月期の年間配当金は前期比2円増配の154円（中間77円、期末77円）を予定しています。これは、安定的かつ継続的な配当を目指す方針に基づいています。
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