2025年３月期 第３四半期決算短信の要約
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東邦化学工業の第3四半期決算は、半導体市況回復による電子情報産業用製品の販売増加や石油関連製品の回復により、売上高が前年同期比5.8%増の399.25億円となりました。利益面では、増収効果と利益率改善により、営業利益が196.6%増の14.65億円と大幅増益を達成。通期予想も上方修正され、増配も予定されています。
主な事業セグメント
東邦化学工業株式会社の主な事業セグメントは、界面活性剤、樹脂、化成品、スペシャリティーケミカルの4つです。これらのセグメントで化学製品の製造・販売を行っており、幅広い産業向けに製品を提供しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
当第3四半期連結累計期間の売上高は前年同期比5.8%増の399.25億円となりました。営業利益は196.6%増の14.65億円、経常利益は186.1%増の14.87億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は301.7%増の12.94億円と大幅な増益となりました。半導体市況の回復に伴う電子情報産業用製品の販売増加や、石油添加剤、石油樹脂、アクリレート等の販売回復が増収に寄与しました。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比10.24億円増加の709.6億円となりました。主な増加要因は、現金及び預金の7.93億円増、受取手形及び売掛金の9.33億円増です。負債は2.32億円増加の510.09億円、純資産は7.91億円増加の199.51億円となりました。自己資本比率は28.0%と、前期末の27.3%から0.7ポイント上昇しています。
キャッシュフローの変化
キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末比7.93億円増加しています。また、減価償却費は前年同期の22.6億円から21億円に減少しています。営業活動によるキャッシュ・フローは、増益により改善していると推測されます。
今年度、来年度の業績見通しの変化
通期の連結業績予想が上方修正されました。売上高は前期比5.1%増の532億円、営業利益は133.4%増の18億円、経常利益は128.6%増の17億円、親会社株主に帰属する当期純利益は152.5%増の13.8億円を見込んでいます。電子情報産業用製品や香粧原料、石油添加剤等の販売が予想を上回る見通しです。
株主還元
配当予想が修正され、期末配当を20円に増配する予定です。前期の年間配当17円から3円の増配となります。
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