(株)マナック・ケミカル・パートナーズの決算情報

株式会社マナック・ケミカル・パートナーズの主な事業セグメントは、ファインケミカル事業、難燃剤事業、ヘルスサポート事業です。ファインケミカル事業では電子材料製品や工業薬品、医薬関連製品を扱い、難燃剤事業ではプラスチック用難燃剤を、ヘルスサポート事業では人工透析用薬剤の原料などを提供しています。

当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が70.63億円（前年同期比1.8%増）となりましたが、営業損失1.84億円、経常損失1.16億円、親会社株主に帰属する四半期純損失7,700万円を計上しました。ファインケミカル事業は好調でしたが、難燃剤事業の市場環境悪化が影響し、全体として減益となりました。ファインケミカル事業の売上高は29.5億円（前年同期比19.8%増）、セグメント利益は4.94億円（同37.8%増）と大幅に伸長しました。一方、難燃剤事業は売上高30.63億円（同10.6%減）、セグメント利益7,800万円（同73.9%減）と苦戦しています。

当第3四半期連結会計期間末の総資産は140.75億円（前期末比0.2%減）、負債は29.15億円（同2.3%増）、純資産は111.59億円（同0.8%減）となりました。主な変動として、現金及び預金が減少し、未払法人税等が増加しました。自己資本比率は79.3%（前期末79.8%）と高水準を維持しています。

キャッシュ・フロー計算書は作成されていませんが、現金及び預金が前期末比で減少していることから、営業活動によるキャッシュ・フローが悪化している可能性があります。設備投資については、有形固定資産が23.06億円（前期末比1.4%増）となっており、若干の投資が行われています。

2025年3月期通期の連結業績予想が修正されました。売上高は94.9億円（前期比2.0%減）、営業損失1.8億円、経常損失1.2億円、親会社株主に帰属する当期純損失7,000万円を見込んでいます。難燃剤事業の市場環境悪化が継続すると予想されており、前回予想から下方修正されています。

2025年3月期の配当予想は、中間配当7.5円、期末配当7.5円の年間15円を予定しています。前期と同額の配当を維持する方針です。