日本化薬(株)の決算情報

日本化薬株式会社の主な事業セグメントは、モビリティ＆イメージング事業領域、ファインケミカルズ事業領域、ライフサイエンス事業領域の3つです。各領域で自動車安全部品、液晶ディスプレイ用部材、機能性材料、医薬品、農薬などを製造・販売しています。

2025年3月期の連結業績は、全事業領域で増収となり、売上高は前期比10.3%増の2,225億8,400万円となりました。営業利益は178.1%増の204億100万円、経常利益は77.3%増の222億6,600万円、親会社株主に帰属する当期純利益は325.6%増の175億800万円と大幅な増益となりました。特に、モビリティ＆イメージング事業領域とファインケミカルズ事業領域の業績が好調でした。

総資産は前期末比2.9%増の3,737億800万円となりました。主な増加は建設仮勘定59億7,400万円、退職給付に係る資産42億9,600万円です。負債は前期末比13.6%増の1,051億8,800万円となり、主な増加は社債140億円です。純資産は前期末比0.7%減の2,685億2,000万円となりました。自己資本比率は71.6%と前期末の74.2%から低下しています。

営業活動によるキャッシュ・フローは255億3,000万円の収入（前期比9.8%増）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは273億1,300万円の支出（前期比40.7%増）となり、主に有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは47億5,600万円の支出（前期は38億2,300万円の収入）となりました。結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比10.6%減の579億2,600万円となりました。

2026年3月期の連結業績予想は、売上高2,346億円（前期比5.4%増）、営業利益200億円（同2.0%減）、経常利益197億円（同11.5%減）、親会社株主に帰属する当期純利益174億円（同0.6%減）を見込んでいます。増収を予想する一方で、利益面では若干の減益を見込んでいます。

当期の年間配当金は1株当たり60円（前期比15円増）となりました。次期の配当予想は、中間配当金30円、期末配当金30円の年間60円を予定しており、当期と同額を維持する方針です。