2025年3月期 決算短信の要約
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ニチバン株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高494億5,700万円（前年同期比5.5%増）、営業利益25億8,600万円（同24.8%増）と増収増益となりました。ヘルスケアフィールドの売上拡大やテープ事業の価格改定が寄与し、高粗利製品の構成比上昇により収益性も改善しています。今後は中期経営計画に基づき、事業構造の変革とグローバル展開の加速を目指します。
主な事業セグメント
ニチバン株式会社の主な事業セグメントは、メディカル事業とテープ事業です。メディカル事業では医薬品や医療機器、テープ事業では家庭用・産業用の粘着テープ等を製造・販売しています。国内外で事業を展開しており、特にヘルスケア、医療材、工業品分野に注力しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が前年同期比5.5%増の494億5,700万円、営業利益が24.8%増の25億8,600万円、経常利益が21.8%増の26億8,100万円、親会社株主に帰属する当期純利益が7.2%増の19億5,900万円となりました。高機能救急絆創膏"ケアリーヴTM"シリーズを中心としたヘルスケアフィールドの売上拡大や、テープ事業セグメントの価格改定が増収に寄与しました。ヘルスケアフィールドにおける高粗利製品の売上高構成比率上昇や価格改定による収益性改善が増益に貢献しています。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比0.6%減の676億300万円となりました。流動資産は11億1,600万円増加し、固定資産は15億5,300万円減少しました。負債は前期末比7.3%減の244億1,500万円となり、純資産は3.6%増の431億8,700万円となりました。自己資本比率は前期末より2.6ポイント上昇し、63.9%となっています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比15.8%増の36億9,000万円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比54.1%減の16億9,500万円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比37.7%減の7億6,300万円の支出となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比9.6%増の143億700万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高515億円（前年同期比4.1%増）、営業利益30億円（同16.0%増）、経常利益31億円（同15.6%増）、親会社株主に帰属する当期純利益20億円（同2.1%増）を見込んでいます。中期経営計画「CREATION 2026」の重点テーマである「事業ポートフォリオの再構築」「グローバル企業化」「人的資本経営」の実行を通じて、『NICHIBAN GROUP 2030 VISION』の実現に向けて取り組む方針です。
株主還元
2025年3月期の期末配当金は1株当たり35円とする予定です。2026年3月期の配当金については、本社及び東京オフィスの移転に係る費用計上が一過性のものであることも考慮し、1株当たり40円を予定しています。
注意事項
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