2025年３月期 決算短信の要約
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積水樹脂株式会社の2025年3月期連結業績は、売上高742億3,100万円（前年同期比18.2％増）と増収となりましたが、営業利益50億1,100万円（同20.4％減）、経常利益54億4,700万円（同21.8％減）と減益となりました。増収は子会社化の効果、減益は投資推進やコスト高騰が要因です。次期は増収増益を見込んでいますが、不確実性の高い事業環境が継続すると予想されています。
主な事業セグメント
積水樹脂株式会社の主な事業セグメントは、「公共分野」と「民間分野」です。公共分野では防音壁材や交通安全製品、道路標識などを、民間分野ではメッシュフェンスや梱包資材、農業資材などを製造・販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が742億3,100万円（前年同期比18.2％増）と増収となりました。しかし、営業利益は50億1,100万円（同20.4％減）、経常利益は54億4,700万円（同21.8％減）、親会社株主に帰属する当期純利益は35億4,400万円（同24.1％減）と減益となりました。増収の主な要因は、国内外の既存事業が売上規模を維持したことに加え、WEMASグループと株式会社エクスタイルを連結子会社化したことによります。一方、減益の主な要因は、長期ビジョン達成に向けた人財・成長投資の推進や、原材料価格、輸送費、エネルギーコストの高騰などが影響しました。
貸借対照表の変化
貸借対照表では、総資産が前期末比3.2％増の1,393億4,500万円となりました。負債は前期末比15.8％増の419億300万円、純資産は前期末比1.4％減の974億4,100万円となりました。自己資本比率は68.7％と前期末の72.0％から低下しています。主な変化として、のれんが前期末比2.9％増の130億1,300万円となっています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは62億1,100万円の収入（前期は11億400万円の収入）となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは33億9,700万円の支出（前期は69億3,400万円の支出）、財務活動によるキャッシュ・フローは23億8,200万円の支出（前期は244億900万円の支出）となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比4.5％増の158億4,200万円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高790億円（前期比6.4％増）、営業利益64億円（同27.7％増）、経常利益67億円（同23.0％増）、親会社株主に帰属する当期純利益43億円（同21.3％増）を見込んでいます。公共投資の底堅い推移や企業収益の改善を背景とした設備投資の回復基調が見られるものの、資源・原材料価格の高止まりや輸送費・人件費を含むコスト上昇、建設業界における労働力不足による工期の遅延リスクなど、不確実性の高い状況が継続すると予想されています。
株主還元
当期の年間配当金は、前期比5円増配の1株につき70円（16期連続の増配）となり、連結配当性向は62.5％となりました。次期の配当予想は、中間配当金36円、期末配当金36円の年間72円を予定しています。
注意事項
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