2025年3月期 決算短信の要約
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三菱瓦斯化学の2025年3月期決算は、売上高が4.9%減の7,735億円となる一方、営業利益は7.4%増の508億円、経常利益は31.0%増の603億円、純利益は17.3%増の455億円と増益を達成しました。エンジニアリングプラスチックスや光学材料、メタノール事業の好調が業績を牽引し、自己資本比率は59.7%と高水準を維持しています。
主な事業セグメント
三菱瓦斯化学株式会社の主な事業セグメントは、グリーン・エネルギー＆ケミカル事業部門と機能化学品事業部門です。前者はメタノールや化学品、発泡プラスチック類、電力等を扱い、後者は無機化学品、エンジニアリングプラスチックス、電子材料、脱酸素剤等を製造・販売しています。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.9%減の7,735億円となりました。一方、営業利益は7.4%増の508億円、経常利益は31.0%増の603億円、親会社株主に帰属する当期純利益は17.3%増の455億円と、増益となりました。売上高減少の主因は(株)JSPの連結子会社から持分法適用会社への異動ですが、円安やメタノール市況上昇、スマートフォン向け光学材料の販売数量増加が増収要因となりました。利益面では、エンジニアリングプラスチックスや光学材料、メタノール事業の好調が寄与しています。
貸借対照表の変化
総資産は前期末比4.8%増の1兆1,196億円となりました。流動資産は0.6%減少し4,602億円、固定資産は9.0%増加し6,594億円となりました。負債合計は10.2%増加し4,223億円、純資産は1.8%増加し6,973億円となりました。自己資本比率は59.7%と、前期末の61.6%から1.9ポイント低下しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比19億円増の754億円の収入となりました。投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比148億円支出増の909億円の支出となりました。財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比453億円収入増の47億円の収入となりました。これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比84億円減少し569億円となりました。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2026年3月期の連結業績予想は、売上高7,300億円（前期比5.6%減）、営業利益460億円（同9.5%減）、経常利益500億円（同17.1%減）、親会社株主に帰属する当期純利益360億円（同21.0%減）と減収減益を見込んでいます。円高や事業撤退の影響が予想されますが、電子材料や光学材料等の販売数量増加による増益も見込まれています。
株主還元
2025年3月期の年間配当金は1株当たり95円（中間45円、期末50円）となる予定です。2026年3月期の配当予想は、1株当たり年間100円（中間50円、期末50円）と増配が計画されています。
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