2024年12月期 決算短信の要約
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協和キリン株式会社の2024年12月期決算は、グローバル戦略品の伸長により増収となったものの、研究開発費の増加や金融費用等の影響で減益となりました。売上収益は4,956億円(前期比12.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益は599億円(同26.3%減)を計上。次期は減収減益を見込むも、増配を継続する方針です。
主な事業セグメント
協和キリン株式会社は、医薬品の研究開発、製造、販売を行う製薬企業です。主な事業セグメントは「医薬事業」の単一セグメントで、グローバルに事業を展開しています。主力製品としてCrysvita、Poteligeoなどのグローバル戦略品があります。
当決算における事業や経営成績の主な変化
2024年12月期の連結業績は、売上収益が4,956億円(前期比12.1%増)となりました。北米及びEMEAを中心としたグローバル戦略品の伸長や技術収入の増加が増収に寄与しました。一方、コア営業利益は954億円(同1.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は599億円(同26.3%減)と減益となりました。研究開発費の大幅増加や金融費用、法人所得税費用の増加が主な要因です。
貸借対照表の変化
資産合計は前期末比4.0%増の1兆674億円となりました。非流動資産が1,485億円増加した一方、流動資産が1,071億円減少しています。負債は前期末比14.3%増の2,166億円、資本は同1.7%増の8,508億円となりました。親会社所有者帰属持分比率は79.7%と1.8ポイント低下しています。
キャッシュフローの変化
営業活動によるキャッシュ・フローは679億円の収入(前期比41.3%減)となりました。投資活動では1,424億円の支出(同598.6%増)、財務活動では847億円の支出(同160.3%増)となりました。この結果、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比39.3%減の2,447億円となっています。
今年度、来年度の業績見通しの変化
2025年12月期の連結業績予想は、売上収益4,780億円(前期比3.5%減)、コア営業利益800億円(同16.1%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益570億円(同4.8%減)を見込んでいます。グローバル戦略品の伸長が見込まれるものの、事業再編の影響や一時収益の減少、薬価引下げの影響などにより減収減益を予想しています。
株主還元
2024年12月期の年間配当金は前期比2円増配の58円(中間29円、期末29円)となりました。2025年12月期は更に2円増配の60円(中間30円、期末30円)を予定しています。配当方針としては、コアEPSに対する配当性向40%を目処とし、中長期的な利益成長に応じた安定的かつ持続的な配当水準の向上を目指しています。
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